Hard Rock Calling! 2.Paris
世界のハードロックカフェ探訪第2弾はパリ店を取り上げる。
私が卒業旅行で最後に訪れた街がバルセロナなら、最初に訪れた街が花の都・パリであった。
パリの記事もいつかは書くだろうが、先に花の都のハードロックカフェを取り上げるとしよう。
パリのハードロックカフェは、ガルニエ宮(オペラ座)などのある9区に位置する。
ルーブル美術館からは徒歩で20分程度の道のりだ。
モンマルトル通りに面してHard Rock Cafe Parisが立つ。
1991年にオープンし、ヨーロッパでは3番目に古い歴史を持つ店内には、ご多分に漏れずミュージシャンのグッズが壁一面に展示されている。
私がそもそもハードロックカフェに行くようになったのは大学生になりたての頃だった。
当時イキって洋楽ばかりを聴いていた私にとって、常に大音量でハードロックミュージックが流れる店というのは一つの憧れの空間であった。
学生にとってはなかなか頻繁に行くことが難しい価格帯ではあったものの、同じく洋楽好きの友人らと六本木や上野の店に足を運んだものだった。
そんなハードロックカフェといえばアメリカンな料理を売りにするレストランであり、中でもハンバーガーが一つの名物である。
日本から到着し、ホテルに着く前に財布を盗られるという、財布盗難RTA屈指の好記録を樹立してしまい、ヘコんでいた友人を励ますかのように、我々も2人でハンバーガーを食べた。
その友人は多額の現金を持ち歩くことを嫌ってキャッシュパスポートという海外ATMで現金を引き下ろせるカードを作っていたが、暗証番号を忘れることを嫌ってカードに暗証番号を書くという愚行に出ていた。
カードを止めたときには、口座に金は残っていなかった。
「暗証番号写メっとけばよかったのに。」
今更そう指摘するのは少しばかり憚られた。
さて、食事の方に話を戻すと、当時イギリスが誇るロックバンドの大御所・The Whoとのコラボキャンペーンが行われており、私はThe Whoのファンであったので、コラボバーガーを注文したと記憶している。
どのあたりにThe Who要素があったのかは記憶していない。
ハードロックカフェ・パリのピンバッジはこちら。
ギター型に描かれているのはパリのランドマーク・エッフェル塔だ。
エッフェル塔(La tour Eiffel)は、1889年のパリ万博に合わせて建設された塔であり、設計者のギュスターヴ・エッフェルの名が冠されている。
産業革命により鉄の大量生産が可能となったことから、それまで石造が主であった西洋建築にも鉄が導入され始めた。
そんな時代において最先端を行った、むき出しの鉄骨で構成された塔は斬新であり、建設当時は大きな批判を受けたそうである。
しかしながら、現在では「鉄の貴婦人」とも呼ばれ、累計2億人以上の観光客を受け入れるパリ屈指の名所となっている。
塔には3階層の展望台が設置されており、1階(57m)・2階(115m)・3階(276m)とそれぞれ異なる高さからパリの街を見下ろすことが可能だ。
2階までと3階では入場料が異なり、追加料金が必要となる。
それが学生には馬鹿にならない金額であったため、旅の最初から散財することを懸念した私は最上階までは訪れなかった。
次回は金に物を言わせて276mからの景色を楽しみたいものである。
余談だが、エッフェル塔に登った後、塔の下に広がるジャン・ド・マルス公園で昼食を取った際、ホットドッグが斬新な形状だったことが思い出される。
建設当時にエッフェル塔を見た人はきっとこんな気持ちだったのだろうか。
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