私が正社員に戻らない理由
私はBtoBマーケティングのフリーランスとして働いていますが、たまに「正社員になりませんか」と勧誘されることがあります。最近は副業から正社員になる人が増えていますし、BtoBマーケティングができる人の母集団形成は難しいので、フリーランスを口説いて正社員にするのも手でしょう。
また、私は大分にUターンしながら東京の案件を受ける目的で2019年にフリーランスになりましたが(詳細は私がフリーランスになったわけ参照)、当時と違い、2021年現在はフルリモート勤務の企業が増えました。地方に住みながら東京の会社に勤務できる時代ですから、そこを狙って「正社員になりませんか」と勧誘するのは理解できる話です。
しかし、フリーランスを続けて3年、自分が正社員に戻りたくなったことが一度もないのです。今後も無いでしょう。人事や採用担当の方にとって、正社員転職する見込が皆無の人間を口説くのは時間のむだでしょうし、私も勧誘をお断りするのが手間なので、その理由を説明します。
(1)孤独が好き
私はしょっちゅう一人旅しているせいか「スナフキンみたい」といわれることがありますが、スナフキンは私の尊敬するキャラクターです。
スナフキンは決して世捨て人や人間(ムーミン)嫌いではないのですが、孤独も愛しています。アニメ版で、旅立とうとするスナフキンをムーミンが引き止めるのですが、スナフキンは「僕は孤独になりたいんだ」とムーミン谷を去るシーンがあります。
社会との繋がりを持ちつつ、孤独を味わうために社会との一定の距離を取る。こういう「社会との繋がりと孤独の両立」を実現する上で、フリーランスというのは実にやりやすい生き方です。バリバリ働きたいときは案件を大量に取って稼働率を上げ、休みたいときはクライアントと調整して稼働率を下げれば良いからです。
(2)会社のミッションに共感できない
私はフリーランスになるまでに3社経験しています。どの会社も、社風や社員は好きでしたが、ミッションには共感していませんでした(今思えば申し訳無い話ですが)。「自分が共感できるミッションの会社が見つかっていないだけかな?」と思った時代もありますが、社会人7年を経て理解したのは、私にはそもそも「社会をよくしたい」といったミッションが無いということです。これには前述の孤独主義が深く関係しますが、社会変革とかに関心が薄い人間なのです。
私の仕事についてで書いた通り、私の取引先はほとんどBtoB SaaSのスタートアップですし、私の強みが活きるのもそこなので、転職するとすればスタートアップになるでしょう。ところが、スタートアップの場合、会社のミッションとマッチする人を正社員に迎え入れますから、私のようにミッションが無い人間は、いくらスキルマッチしても厳しいでしょう。スキルマッチだけでOKな業務委託がちょうど良いと思います。
※正確にいうと、業務委託にミッションマッチは必要無いが、カルチャーフィットはある程度必要と考えています。
私のフリーランスの仕事については下記の記事をご覧ください。
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