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私が『ONE PIECE』のエネルに似ていると思う理由は「海賊王を目指していない」こと

『ONE PIECE』(ワンピース)といえば、ベンチャーやスタートアップ界隈で大人気の作品ですね。特に、「自分を『ONE PIECE』のキャラクターに喩える」とか「『ONE PIECE』の海賊団に喩える組織論」といったテーマの記事は、巷に大量に見られます。

こういったテーマを語る場合、必ずといって良いほど、麦わら海賊団に喩えて語られます。例えば、「自分はルフィのような船長になりたい」「自分はゾロのようにNo.2気質」とか、「麦わら海賊団のように、船長の夢と船員の夢が重なる会社を作りたい」とか、そういう奴です。まあ『ONE PIECE』は麦わら海賊団を主役とする作品なので、喩えに使われやすいのは自然でしょう。

さて、ここで私の話をしますと、私に最も似ていると思うキャラクターは、麦わら海賊団の誰でもなく、エネルです。その理由は、海賊王を目指していないことです。

大海賊時代において、海賊王を目指さないエネル

『ONE PIECE』の世界では、ロジャーの死後、誰もが海賊を夢見る「大海賊時代」になりました。「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れようと、船長たちは海賊王になることを目指しますし、船員は、自分の船長を海賊王にしようと目指しているわけです。

一方、エネルはスカイピアを支配したり、雷迎でエンジェル島を破壊したり、黄金の金を奪おうとしていましたが、それは海賊王になるためではない。彼の真の目的は「還幸」、すなわち限りない大地(フェアリーヴァース)に帰るためです。

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エネルは空島出身ですから、そもそも海賊王が何なのか知らなかったようですが、ルフィに「世界の偉大な海の王」だと説明されても、「ご立派だな」と興味無さげです。フェアリーヴァース(月)を目指す彼にとっては、海賊王など興味が無いのでしょう。誰もが海賊王を夢見る時代において、彼だけが個人的な目的を追い続けているのです。

※余談ですが、ルフィに敗北した敵キャラクターの中で唯一、エネルは自分の目的を達成しています(クリーク、アーロン、クロコダイル、ロブ・ルッチ、ドフラミンゴなどは、ルフィに敗北したため目的未遂)。

大ベンチャー・スタートアップ時代において、イノベーションを目指さない私

ここで現実世界の話をすると、現代はまさに「大ベンチャー・スタートアップ時代」だと思います。自分で海賊団を作るか(起業)、四皇や七武海の傘下に入るか(就職)、選択肢は色々ありますが、誰もが「ひとつなぎの大秘宝」(社会を変えることやイノベーション)を探し求めています。

一方、私がフリーランスになったわけでお話しした通り、私は地元の大分県にUターンするという個人的な夢のためにフリーランスになりました。よく、フリーランスになってから法人化したり、社員を雇って事業拡大する方がいらっしゃいますが、私にはその予定はありません。あくまで自分の夢のために独立したのであり、事業拡大などに興味が無いからです。

こういう個人的な夢のために行動する点が、エネルに似ていると思う理由です。

※エネルは『ONE PIECE』の中では珍しく、善良な部分がほとんど見られない悪役であるため、これだけ書くと私も極悪人のように思われそうですが、決して悪人ではございません。たぶん。

※この記事を読んで共感いただけた方、詳しくお話ししたいと思っていただけた方は、私のFacebookLinkedInTwitterなどからお気軽にご連絡ください。最近はstand.fmでライブ配信しているので、よければそちらもお聞きください。

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