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69【コンサルタントの心構え】地方在住経営コンサルタントの思索

写真は映画「とんび」の撮影でも使用された、倉敷市玉島エリアにある通称「ドラム缶橋」です。

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地方都市で年商10億円規模までの中小、零細企業向け支援を行う経営コンサルタントとして3年目です。今後、顧問先企業をさらに発展させていくため、新たなお客様を支援していくために自己成長は欠かせないと当然ながら、日々感じています。今回は経営コンサルタントとしてのあるべき立ち位置とマインドについて述べます。これからコンサルタント業を目指される方、経営コンサルティングを導入しようかと思案中の経営者の方へ少しでもご参考になれば幸いです。

持論:あるべき立ち位置

中村が考える中小、零細企業を取り巻く専門家的チームの構図を記載します

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この中で、中心の枠に経営コンサルタントが入っています。どういことかと言うと、経営計画の策定から始めるため、戦略と戦術を経営者と同様に全て把握している唯一の立場だからです。参謀であり施策実行におけるチェック機能も担うことになります。監査役で登記されている役員は大企業でさえ機能しないことが多いのに、ましてや中小企業においては適切に効果を発揮されるケースはごくまれと感じます。(横道に少しそれますが、起業における段階での功労者などに慰労的に報酬を払うケースなどもあり健全なあるべきケースではないことの方が圧倒的です。)

この位置に経営コンサルタントを置くことは施策実行の前段階でチェックポイントを置き、ミスを減らすというメリットがあります。それに加えて、ミスしたことに早期に気付き、対策を打ちダメージを軽減できるという良い点もあります。

簡単に言い換えるなら、経営コンサルタントがHUB(ハブ)となって全方向に漏れなく的確に指示や依頼を出し、経営の成果を高めて行く機能を担っていると考えます。

経営課題への処方箋を提示することにとどまらず、実際に専門家や専門業者にきちんと内容を整理した上で伝達し、施策効果のチェックまで行うマネジメント業務も担う、プレイングマネージャー的素養が特に、年商10億円規模までの中小、零細企業における経営コンサルタントには求められる力と考えております。

その理由は明確です。経営参謀的な人材リソースが欠落している場合がほとんどだからです。もし、経営者が経営戦略に長けていて、社内にも信頼関係を構築できている理論的な参謀となり得る右腕がいるのならば意思決定の精度は高い水準であり続けるはずです。しかしながら、往々にして大部分の企業経営者が小さな意思決定ミスを積み上げてしまっていることに社内の誰もが気付かず、危険水準に達してやっとまずい状況であるということを認識するというケースが散見されます。かく言う私もかつてはこの傾向がありました。(実際は、自分ではきちんとチーム編成できているつもりになっていただけでした。)

こういったミスを防ぎやすい体制が構築できていないがために、的外れな施策や指示が出て、瞬く間に負のスパイラルが構築されてしまうことが頻発し、日々多くの中小企業経営者が、そしてそこで勤務する人々が全国の津々浦々でもがき苦しんでいるのです。

そもそもの意思決定ミスを減らすための体制構築を図らねばなりません。戦術の一つならまだしも戦略ミスは即、致命傷に繋がります。

試されるマインド

経営者の方々の中には、正直に言えば「何が問題なのか分からない。」「自分が何を分かっていないのかさえも正直分からない。」「経営改善のために何から手をつれば良いのか分からない。」という方もきっとおられるはずです。

誰に何をどう相談してよいのかも分からない。そして、今の現状を伝えることが恥ずかしく耐え難い。

そういった経営者の思考の中にあるモヤモヤをいかに可視化させるかということがまず経営の改善において第一段階で必要です。そして最大の難所ともいうべき点があります。それは経営者に「行動変革」を起こしていただくということです。

理論的に施策が正しいのは勿論のこと、経営者とコンサルタントとの間で信頼関係。もっと踏み込んで言えば、経営者から見て、コンサルタントに対して一定の敬意を感じてもらわねばコンサルティングの大半は滞ってしまうことでしょう。

だからこそ、常に「自己成長」を示し続けることが唯一の信頼を勝ち得ていく手段だと心得ています。

地方におけるコンサルタント業のこれから

一つのビジネスモデルを丁寧にひたすら繰り返して、地域特有の人間関係を壊さないように細心の注意を払い続けさえすれば良いという、旧態依然とした考えは直ちに捨てねばならない時代が到来しています。しかし、考え方によっては曖昧でぬるい時代から、当たり前のシビアな資本主義経済になったということにほかなりません。

孤独で八方ふさがりになりつつある経営者の方々は全国各地に数多くおられるはずです。

あるようで存在していなかった、士業よりも身近で相談でき、機動力のある経営コンサルタントがこれから必要とされていると信じて活動を行っております。

大袈裟かもしれませんが、大きな巨額の経営コンサルティングパッケージで劇的に経営を浮上させていくようないわば大艦巨砲主義の時代は終焉しており、航空母艦に多数の小さな戦闘機を搭載し、粘り強く「経営課題」という敵に肉薄し、何度も攻撃を加えられるような行動力と柔軟性にすぐれた戦略と戦術が経営コンサルティング業界にも求められているのかもしれないという仮説を立てています。

まとめ

・年商10億円規模までの中小、零細企業における経営コンサルタントはHUB(ハブ)的役割を担っている。

・各方面に解決策となる幅広い人脈を知識以外にも持つことが求められる。

・自己成長を続け、示し続けられる者のみが永く、経営者から指示を得られ、伴走支援を行うことができる。

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株式会社なかむらコンサルタンツ

代表取締役 中村徳秀

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