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㊴【メディアを選び横串を刺す。地方都市での宣伝広告戦略。】地方在住の経営コンサルが地方在住の経営者のために書くブログ。

写真は私のリアルノートです。メディア活用のイメージラフです。荒い字なので解読不能でしょう。(笑) 恐れ入ります。

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地域TV局勤務の後輩と再会

数年ぶりに連絡をもらい、大学時代の一つ後輩が声をかけてくれてお茶をしました。彼はテレビ東京系列の地方局に勤務しています。彼が入社した2000年代中盤と現在では全く異なる世界です。時代の変容に戸惑いながらも言葉の端々に必死で変化に対応し、食らいついてく姿勢が感じられ私自身刺激されました。さすが、当時甲子園常連校だった高校の元球児らしい、なかなかのバイタリティの持ち主です。

彼と話していく中でメディアの活用についてちょっとだけ書きたくなりました。地方における年商10億円規模までの中小企業経営者が宣伝広告を経営施策として行っていく中で何が重要なのか持論をつらつらと書きたいと思います。

中小企業における宣伝広告はどうする?

A4もしくはA3の用紙1枚でも良いので、自社・自社の商品サービスの宣伝広告を戦略に基づいた戦術を明記し、効果を振り返り検証できている企業が果たしてどれだけあるのかを考えた際、おそらく10社中1社あるかないかのレベルだと容易に推察できます。

デジタル放送への切り替え、スマホの普及やメディアの多様化があり、インターネットへ常時気軽にアクセスし続けることができる時代が到来し、中小企業経営者の立場から言えば、TV局様様の時代から、あくまでメディアのワンオブゼムとして捉え、自社商品やサービスの宣伝広告戦略と戦術を組んで行く時代に突入して久しいです。

伝統的メディアと新しいメディアを組み合わせ、自社の宣伝広告予算を明確化し、期待効果を計画に組み込み、きちんと効果を検証し続けるということが肝要と考えます。

自社のサービスや商品に磨きをかけ続けることが前提ながら、宣伝広告を戦略的に考え、自社独自の戦術を実行し、加速装置としての宣伝広告を活用しているんだ、という意識を持ち続けることが必要です。

中小企業経営においてはおそらく、置かれたマーケットにおいて絶対勝てるコンテンツは一つないし二つくらいでしょう。本業に本気で勤しみ続けた上で、いかにスパイスとしての宣伝広告を計画的に実施し続けるかが重要です。そして受注量も、現場がパンクしないように調整を取る技量も経営者には求められますね。

これからの伝統的メディア

冒頭の彼に対して伝えたいこと。

「TV世代の大半がいなくなる、30年後以降はわからないが、まだまだ、TVでしかえぐれない部分はある。メディアが多種多様化している上で、情報の信頼性や権威性を担保する機能はまだまだ存在する。分厚いビジネスマン層の視聴者のワールドビジネスサテライトを持つ、テレビ東京系なら尚のこと。まともなメディアのエース格として奮闘し続けて欲しい。」

私は、まだまだ「テレビのチカラを信じる。」「テレビは死んでいない。」派です。超テレビっ子世代がゆえに応援して行きたいです。とんねるずの貴さんやエガちゃんがYouTubeにおいても覇を唱えている現状は嬉しく思っております。

地域の想いある経営者にスポットを当てることも地域TV局の特徴ではないでしょうか。文化・芸術を守る。など求められる使命は多い。当然、地域TV局同士もサバイバルゲームです。300万人弱の人口規模に全キー局系列がひしめきあっている岡山・高松エリアなら尚更レッドオーシャンです。使い古されたメディアにとっても資金力が潤沢にあるとはいえ、適者生存の原則の中に身を置いています。サラリーマン気質の社長が自らの退職まで今のカタチで逃げ切ろうと今の経営者が考えていたとしたら、それは今、働いている人達にとっては「脅威」でしかないですね。(笑)

既存の権威が変容しつつも、まだまだ長所や強みは存在する。冷静に自己を分析すれば生き残り方はあるし、大きく成長のチャンスもある。これは地域TV局や新聞社等のメディアだけでなく多くの中小企業にとっても言えることではないでしょうか。

財務体力に差こそあれ、地域におけるTV局や新聞社は事実上の財閥です。市場規模がシュリンクしていく中なりに自らが変容していけば十分に戦い方はあると私は考えています。

財閥的と言えば、思い出しましたが、地方銀行は様々な規制が緩和され、生き残りをかけて商社化していくでしょうね。持ち株制限の撤廃などが例です。新聞社、テレビ局はイベント、広告企画の事業会社としての役割がメイン化していくことでしょう。

テーマが地域メディアの未来みたいになってきたので、中小企業経営者がどうメディアを活用し、宣伝広告施策をおこなっていくかという本論に少しふれて終わりにします。

私が伝えたいメディア活用術

日本人はえてして、奥ゆかしさがある。とくに中小企業の経営者もご多分にもれずこういった方が多いように感じられます。しかしながら、これからの時代は激化した競争社会なのですから、遠慮せず、臆せずどんどんPRすればよいし、むしろどんどんPRしなければ過多な情報に埋没して、せっかくの商機を逃していくことになりかねません。

PRのプロに委ねるのも手です。地域にも腕の良いブランディングを担う会社は多く存在しています。

ただ私の考えるベストは自らの業態にマッチするであろうメディアを仮説を立てて選定し、横串を刺す。つまりできる限り連動させる仕掛けを作ることです。そして何よりも、経営計画書に予算を記載し、振り返りを検証するスケジュールを立てた上で実行することです。

自らのエリアのお客様、既存のお取引先を大切にすることは大前提です。しかしながら一方で、新たなお客様の獲得にも注力していかねばなりません。

大変な時代ですが使えるものはどんどん使って生き残って行きましょう。多くの中小企業にとって永続こそが目的なのですから。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

中村徳秀

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