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㉞【ブレーンをどう使うか?】地方在住の経営コンサルが地方在住の経営者のために書くブログ。

ここで言う「ブレーン」というのは企業経営において、「自分にない強みを持った人間」と読み替えてもらいたいです。

もちろん、経営者は万能ではありません。ではどういう経営者が競争に勝ち残っていくのでしょうか?

他者の才能に委ねる

ひとつの私なりの結論があります。

びびらず、自分よりも優秀な人間を使い倒した人。言い換えると、自分のできない、苦手な分野をさっさと認めてしまって、他者に補ってもらう戦略と戦術を取る人間です。

要は素直な人間ですね。潔く自分の弱さを認める人間性です。

もちろん、自らの力を高めて行く、たゆまぬ努力は大前提ですが。

毎度のフレーズ。「言うは易し。行うは難し。」ですが、意識しているのと意識していないのとでは年月が経てば、結果は大きく異なっていくことでしょう。

自らで社内の業務をどこまで行うのか?自社の業務で何をどこまで行うのか?明確な戦略と戦術を事前に計画している中小企業は少ないのではないでしょうか。

社会的な自社の意義を見定めた上で、自社で何をどこまで行い、業績をどこまであげていくのか?デザインすることが経営者の醍醐味ですが、現実は、出たとこ勝負の会社が大半です。

いろんな経営要素を可視化していく作業が、まさに経営計画の策定作業なのですが、あいまいにしていたり、放置していたりせずに、言葉として計画書に落とし込んでいれば、あとで振り返って対処に着手することができます。

さっさと自分のとるに足らない力を認めましょう。

ただし一方で絶対に目標を達成してやるんだ!私は達成できる人間だ!と強く自分に誓いを立てることを土台とせねばなりません。そして更に、個人的に克服していくポイントと、強みを活かして注力していくことを計画書に必ず明文化しましょう。

才能を活かすことで11年連続Aクラス

こういった話をしていてイメージする人物があります。またまた野球ネタです。(笑)

80年代後半から90年代にかけて、パリーグで一時代を築き、野茂やイチローの才能を見出した故仰木彬氏の掲げる、一芸に秀でた「超2流選手」を作る野球が思い出され、個人的には非常に好みです。超ばくっとした言い方をすれば、「その個人が持つ強みを最大限活かす」野球です。

イチロー・田口のような3拍子揃ったスター選手を除き、通常の一軍選手はデータに基づき、器用される場面を明確に設定されていたそうです。馬場、本西、高橋、藤井、DJ、ニール、鈴木平、平井、小林、野田、星野…。がんばろう神戸の頃のオリックスブルーウェーブ。懐かしいですね。

『勝てるには理由(わけ)がある』もし良ければ、名著ですので。ご参考までに。

https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%B0%E6%9C%A8-%E5%BD%AC/e/B004L536S8/ref=dp_byline_cont_pop_book_1

元々、プロに入ってくる選手は3拍子揃わなくても個人それぞれにキラッと光る、特徴があります。だからプロになっているわけです。その特徴を最大限発揮できる場面を探しだし、客観的データに基づき、適材適所で選手を器用することが監督に一番の仕事だそうです。納得…。

野村監督も好きですが、どちらかと言えば仰木さん派です。借金まみれで、カネと女にだらしない人間的クズさもまた魅力的です。これは個人的好み(笑)

相手の能力を理解する

経営者の方は自らの特徴、強み弱みを掴んでいるでしょうか?はたまた経営をサポートしてくれるブレーンの力を掴んでいるでしょうか?スタッフの持つ、特徴や能力を理解しているでしょうか。

客観的に自らの力を知る。そして協力者(ブレーン・スタッフ)の有する能力を理解した上で、活躍の場を提供する。

他者の力をどう使うか。永遠のテーマですが、最適な活躍の場をひたすら探し、チャンスを与えることが、企業経営において思わぬ突破口になることもあるかも知れません。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

中村徳秀

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