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149【中小零細企業の実像。】元銀行員・地方在住・財務コンサルタントの思索

皆さんこんにちは。元銀行員で融資・財務コンサルタントの中村と申します。岡山県倉敷市にて独立系融資・財務コンサルタントとして活動しています。都市銀行に中小企業向け融資の担当者として5年半勤務したのち、外資系生命保険会社の営業マンを経て保険代理店として独立し、2022年まで経営していました。そして、約5年間(2015年~2020年迄)で廃業しましたが、焼肉のエリアチェーン店を作り、5店舗経営していました。経営者としてトータル約7億円借入した経験があります。

コンサルテーションの主な対象は年商10億円規模までの中小零細企業のオーナー経営者と後継者様です。顧問先の経営者の年齢は30歳~50歳くらいと割と若いです。

主な仕事内容は、
①インタビュー・対話形式での銀行からの評価が高まる経営計画策定支援
②銀行借入の再編による資金繰りの改善

となっています。
お問い合わせはメールもしくはfacebookへのDMでお気軽に。
直近3期分のご決算書類と借入返済予定表を無料で分析後、
45分無料経営相談承ります。

nori.nakamuraconsul@gmail.com

https://www.facebook.com/norihide.nakamura.18

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【本編】

はじめに

今回は主に3月から4月上旬までの活動報告です。同じ業務を続けている中でも色々な変化があります。年商10億円規模までの中小零細企業に対する財務分野のコンサルテーションがメインではありますが、業務範囲は多岐に渡ります。オムニバス形式で書いて参ります。地方都市での中小零細企業のリアルな潮流を感じていただければ幸いです。

1.製造業の社内懇親会でチームビルディングのきっかけに

経営者と幹部候補スタッフの食事会に呼んでいただきました。お店は個室の焼き肉店でした。以前、焼き肉店を経営していたので、自分で言うのも何ですが、昔取った杵柄で肉を焼くことはお手のものです。笑
食事代は経営者にご負担いただいたので全力で焼かせていただきました!

今回の食事会でチームビルディング的視点で非常に良かったと言える点は、社長自ら企画して、自らの今までの失敗談を話したり、盛り上げ役となったことにあると思います。”返報性の法則”とはよく言ったもので、自らが正直になれば相手も正直になってくれるというのがコミュニケーションの基本原則にあると思います。経営者自身が駆け出しの修行中にやってしまったエピソードを堂々と話せば、それにつられてスタッフも自らのエピソードをストレートに話してくれます。その繰り返しの中で相互理解が進み、組織のコミュニケーションが円滑になっていきます。

財務コンサルタント的に言えば、場の空気を作るスキル、ファシリテーションの能力も重要であると考えています。コンサルテーションを始めて4年目になり、諸所の改善が進み、やっと組織力強化の入り口に立てたと言えます。顧問先の置かれた状況、経営者の優先事項を考慮しながら少しずつ改善施策を進め効果を検証して行き、ベストな段階で大きな改善に向かっていくというペースメーカー的役割もきっとあると感じています。

2.月々の経理体制強化

コンサルテーションに着手して約半年の製造業の企業が顧問先にあります。クロスSWOT分析を起点とした根拠ある経営計画を策定し、3か月毎にテーマ分野に区切った、5W2Hの内容で示した行動計画(アクションプラン)の進捗確認と実行支援がメインのコンサル内容になっていますが、毎月の業績の数値の振り返りがやはり、経営成績を持ち上げていく中での基本行動になってきます。

弊社のコンサルテーションを導入する際に、既に顧問であった税理士事務所の代表税理士先生がコンサルタントの役割を担っておられたそうですが、経営の助言内容に限界を感じつつあったタイミングで私と経営者の接点が生まれ、その際コンサル導入についても即賛成していただいたのがその先生でした。

この先生(40歳)は倉敷市にて独立、開業し、全顧問先に自ら毎月訪問し、きちんと月次決算となる試算表を作成し、提出している非常に律儀で真面目な先生です。全先へ月次決算というのは、ある意味当たり前のように感じられるかも知れませんが、試算表を月次で作成せず、ある程度まとめて作業される先生や事務所スタッフも多く存在するのが現実です。毎月の振り返りの体制整備こそ、中小零細企業経営の根幹だと弊社は考えています。こういった真面目な先生や事務所スタッフが増えることを願ってやみません。

3.法人個人ともに融資のニーズあれこれ

個人で収益不動産の購入資金を借入するケースも最近増えてきました。創業支援のコンテンツはメインではありませんが、ご縁あった方、タイミングが合った方にはサポートを実施させていただいています。日本政策金融公庫はこの4月より制度の大改正を行いました。今まで、自己資金の預金額が一定水準要件としてありましたが、それが撤廃されました。きっと本腰入れて、国も政策として推進しています。この好機を起業する方々はきちんと捉えて欲しいと思っています。

そして、コロナ禍以降に制度化された、金融審査名目上、疑似資本金とみなされる”資本制劣後ローン”の申し込み期限がいよいよ6月末までとなりました。業績のV字回復のための有効な資金として活用できる制度ですの、資金不足の企業は積極的にチャレンジすべきと考えています。

4.余剰資金の資産運用ニーズは顕著

現在、地方都市において活動していますが、業歴が長い顧問先は一定水準内部留保があります。そして個人資産としても一定量保有していることはよくあります。すぐに使う予定はないにも関わらず、ただ普通預金や定期預金に入っているケースが大半です。取れるリスクをきちんとヒアリングした上でしかるべき資産運用のプロ(IFA)にトスアップするように心がけています。

やはり、「餅は餅屋」です。その道のプロには勝てません。課題をきちんとヒアリングし、課題毎に紹介できる専門家の人脈は、リソースが少ない中小零細企業を支えていく中で必須のスキルだと考えています。時折、「工事の現場監督だな。自分は!」と思うことがあります。常に課題に肉薄し、逃げずに克服していく姿勢を貫いて行きます。

5.会社案内を制作することで自社コンテンツが明確化

約半年をかけて、自社の会社案内を作成しました。コンテンツの棚卸が精緻に進んだと感じています。今まで、手作りのエクセルシートでそれも味があって良いと言われたり思ったりしていましたが、3年間の最前線での経験で、書面に落とすべき内容が非常に多く存在していたことに驚嘆しました。自己理解も重要だと痛感しました。まだ見ぬお客様にきちんと、有益となる弊社の情報を愚直に伝えていこうと考えています。

今回の会社案内を土台として、一定水準でのノウハウ供与から会計事務所や小規模なコンサル企業との協業を模索して、徐々に連携を深めていく計画です。

まとめ

2021年から書き進めてきたnoteブログも次回でいよいよ150回を迎えます。昭和型な発想かも知れませんが、何事も何かを成そうと思えば「継続こそチカラ」だと考えています。継続的な発信や、自己成長なくしては顧問契約は維持してもらえないと思います。お客様は弊社(私)をよく見てないようで実はよく見ているというのが真理であると思います。安きにながれる自分を戒めながら進んで参ります。今回もお読みいただきありがとうございます。
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【融資・財務コンサルタントの仕事をかみ砕いて言うと…】

岡山倉敷市という地方都市で、独立系の融資・財務コンサルタントというニッチな業態を生業としています。

得意な分野はやはり「融資」です。貸すと借りるの両方を経験し、その道のコンサルタントとして活動している人はまだまだ少ないと思います。

実務としては、インタビュー・対話形式をメインで、銀行などの金融機関の評価が高まる、改善施策を行動計画にまで落とし込んだ「経営計画」を作るお手伝いとなります。実はこの「経営計画」を作っていく中で、自社の情報を体系的に整理するというメリットを得られます。そして、銀行から自社の財務状況がどう評価されているのか?(財務格付と言います)を算定するノウハウが弊社にはあります。この財務状況がどういう状態なのかをコンサルテーションの中で、分かり易く説明させていただきます。少しだけ踏み込んで言えば、この財務格付の算定プロセスの中に、自社の改善ポイントを見つけることができます。

「経営計画」以外には、銀行借入の再編プランを作り、金融機関への説明資料を経営者と一緒に作成し、場合によっては銀行の許可を得た上で、交渉の場に立ち会わせていただくことも頻繁にあります。銀行融資の再編だけでびっくりするくらいの資金繰り改善に繋がることが多くあります。

色々と書きましたが、年商10億円規模までの中小零細企業の経営者には、頼りになる右腕的幹部社員もいなかったりするケースが一般的です。つまり、私(弊社)は外注幹部社員としての役割を担うことになります。

融資・財務改善を軸としたコンサルタントは多いようで実は少ないと考えられます。このnoteを読まれたことも何かの縁ですので、自社の財務面や戦略面でモヤッとしていることがあればお気兼ねなく、質問などお問い合わせください。メールとfacebookへのDMでどうぞお気軽に。

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