見出し画像

145【地方での中小零細企業のトレンドを探る。】元銀行員・地方在住・財務コンサルタントの思索

皆さんこんにちは。元銀行員で融資・財務コンサルタントの中村と申します。岡山県倉敷市にて独立系融資・財務コンサルタントとして活動しています。都市銀行に中小企業向け融資の担当者として5年半勤務したのち、外資系生命保険会社の営業マンを経て保険代理店として独立し、2022年まで経営していました。そして、約5年間(2015年~2020年迄)で廃業しましたが、焼肉のエリアチェーン店を作り、5店舗経営していました。経営者としてトータル約7億円借入した経験があります。

コンサルテーションの主な対象は年商10億円規模までの中小零細企業のオーナー経営者と後継者様です。顧問先の経営者の年齢は30歳~50歳くらいと割と若いです。

主な仕事内容は、
①インタビュー・対話形式での銀行からの評価が高まる経営計画策定支援
②銀行借入の再編による資金繰りの改善

となっています。
お問い合わせはメールもしくはfacebookへのDMでお気軽に。
直近3期分のご決算書類と借入返済予定表を無料で分析後、
60分無料経営相談承ります。

nori.nakamuraconsul@gmail.com

https://www.facebook.com/norihide.nakamura.18

ーーーーーーーー
【本編】


はじめに


2月に入ってから特にリアルでの交流が増えてきました。大規模から小規模まで。3月は年度末ですのでビジネス系の方々は気を使ってお客様や取引先を招いての大きな自社企画イベントは控えているからだと思います。かく言う私も極小規模ながら、同窓での集まりや同世代での集まりの企画・幹事をしましたが、心理的にも2月は寒いだけで、意外と集まりやすい季節のような気がしています。

そんな中気付いたことがいくつかあります。意外とリアルで得た情報は、話し手の想いや確信があって述べていることなので温度感があります。それを咀嚼して要点を踏まえて顧問先経営者へミニ勉強会的にダイジェスト版でレクチャーしていくことも、特に年商10億円規模までの中小零細企業をメインとする融資・財務コンサルタントとしての一つの役割かと思っています。今、まさに書いているこのnoteブログもコンサルの導入資料として役立つことも大いにあります。

今回は、直近1カ月の各種リアルイベントで得られた情報と感じたことを整理して、地方における年商10億円規模までの中小零細企業の今後のトレンドを探っていきたいと思います。超ミニミニ独断と偏見経済ルポタージュ的内容です。最後に、今の自分の立ち位置もあらためて見つめてみました。とりとめのない部分もありますが、もし良ければ最後までお読みください。

スモールビジネスでの支援成功事例

岡山県はよろず支援拠点での相談件数が全国トップクラスで活動が盛んだと言えます。コーディネーターも人口規模が都市圏と比べ少ないものの、大変充実していると感じています。そんな中、半日でしたが、コーディネーター(所属コンサルタント)による11件の支援事例発表を聴き、中小零細企業のリアルな潮流を掴めたと感じています。零細よりの極小企業が多い為、中小企業にとっては、新事業に乗り出したり、新サービスや新商品の開発、新たな商流を作っていくのに参考になると考えています。
以下、ざっくりの内容です。

①小売り アパレル ウェブマーケティング支援(ネット通販)
②飲食店の創業 おばんざい×バー 出店支援
③発酵食品講座 SNSを活用した創業前の基盤構築支援
④製造業 アパレル ペット×デニム ニッチ分野のブランディング支援
⑤製造業 BtoBメインのウェブを活用した営業後方支援
⑥会計事務所 創業期のコスト削減やPDCAスキルに繋がる自計化支援
⑦製造小売り 独自性のあるクッキーの製造と販売手法の支援
⑧サービス業 SNSフォロワー数に依存しない集客支援
⑨農業 果樹生産から販売まで、総合的なブランディング支援
⑩製造業 ウェブを活用した建具の木工職人の後継者、承継支援
⑪製造小売り 焼き菓子、パンの製造×カフェ店舗の差別化戦略支援

2月7日開催 岡山県よろず支援拠点事例発表会より

よろず支援拠点での事例発表から掴めることは、経営学の要素を踏まえた上で、その道の素養があるコーディネーターと支援を受ける側の相性や、外部環境が整った時は、今の時代であっても思いもよらない成功を地方都市であっても生み出すことができるということです。小企業や零細企業は極限まで経営資源(リソース)が限定されます。そのため、事業主や経営者が自らのビジネスにおいて盲点や、何の力が欠落しているのかを気付き、言語化する必要があります。当たり前ですが、「支援を恥ずかしがらず求める行動力」がある方が、うまくいく可能性は飛躍的に高まるのだと感じました。

国の思惑を少し探る

経済産業省や中小企業庁などの公的な立ち場の方々ら来賓でしたので、国の思惑を掴むことができました。以下、端的に言えば、

・国は生産性を上げて賃金をとにかく上げたい!のごり押し一点張り
・今更ながら「ちゃんとWEB」マーケティングしましょうね。という潮流。DXなんてまだまだそんなレベルではなく、中小零細企業はIT化・デジタル化の道半ばであるという現実を国も認識している。

自らも融資・財務というベーシックな支援分野ではあるものの、IT、DX分野に苦手意識を持たず、変化に順応していかねばと自らを戒めました。

番外編:リアルな異業種交流会に2回出席して

地方都市にしては大規模と中規模の異業種交流会に出席し、コンセプトが決まった小規模な食事会を2回企画運営しました。感想を少し。

ちょっとテーマは大きいですが、「他人との比較では安定的な幸福感は得られない」のは今迄の学びで心得ています。しかし、己の根っこには人間の性である「嫉妬心」が一定水準あることを認識した上で、建設的な未来を作っていく情報や考え方を求めて、2月は行動しているような気がしています。何か大きな準備期間の最後あたりというイメージです。ふわっとしていて申し訳ありません。

様々な立ち場、同世代以外の方々とも多く出会い、語り合いましたが、結局は自分の頭の中を整理している時間だったような気がします。支援家という立場上、年商10億円規模までの中小零細企業の経営者と対峙する日々で、ある意味少し偏った思考に陥るかも知れないため、バランス取りの時間に交流会などはうってつけだと今更ながら思います。

少し大きいテーマですが「幸福論」で言えば、結局、家庭と仕事といち個人という要素がバランス良く満たされていないと、日々の充実感は得られないと気付きました。そして、意外と人生の時間は短いのだと感じ、いち個人としての人生のゴール設定(目的設定)の上で、計画をきちんと練って行動しなければあっという間に無為な時間は過ぎていくと感じました。

まとめ


浴びるように多くの人から情報を得ている2月です。春を待たずしていろいろと動いています。今、42歳で後厄を抜けた直後です。良い意味で自分への前向きな期待感を適度に持ちながら、ここからの3年間は支援家としての立ち位置や視座をもう一段階高めていく努力をしていきます。ブログによる内面と外部との関係性の言語化は趣味の一部としての機能もあるので、ずっと継続していきます。
ーーーーーーーー
【融資・財務コンサルタントの仕事をかみ砕いて言うと…】

岡山倉敷市という地方都市で、独立系の融資・財務コンサルタントというニッチな業態を生業としています。

得意な分野はやはり「融資」です。貸すと借りるの両方を経験し、その道のコンサルタントとして活動している人はまだまだ少ないと思います。

実務としては、インタビュー・対話形式をメインで、銀行などの金融機関の評価が高まる、改善施策を行動計画にまで落とし込んだ「経営計画」を作るお手伝いとなります。実はこの「経営計画」を作っていく中で、自社の情報を体系的に整理するというメリットを得られます。そして、銀行から自社の財務状況がどう評価されているのか?(財務格付と言います)を算定するノウハウが弊社にはあります。この財務状況がどういう状態なのかをコンサルテーションの中で、分かり易く説明させていただきます。少しだけ踏み込んで言えば、この財務格付の算定プロセスの中に、自社の改善ポイントを見つけることができます。

「経営計画」以外には、銀行借入の再編プランを作り、金融機関への説明資料を経営者と一緒に作成し、場合によっては銀行の許可を得た上で、交渉の場に立ち会わせていただくことも頻繁にあります。銀行融資の再編だけでびっくりするくらいの資金繰り改善に繋がることが多くあります。

色々と書きましたが、年商10億円規模までの中小零細企業の経営者には、頼りになる右腕的幹部社員もいなかったりするケースが一般的です。つまり、私(弊社)は外注幹部社員としての役割を担うことになります。

融資・財務改善を軸としたコンサルタントは多いようで実は少ないと考えられます。このnoteを読まれたことも何かの縁ですので、自社の財務面や戦略面でモヤッとしていることがあればお気兼ねなく、質問などお問い合わせください。メールとfacebookへのDMでどうぞお気軽に。

直近3期分のご決算書類と借入返済予定表を無料で分析後、
60分無料経営相談承ります。

nori.nakamuraconsul@gmail.com

以下、個人facebookです。

※KOKUYO社が運営する経営お役立ちサイトでコラムを寄稿しています。もし良ければこちらもごらんください。無料でダウンロードできるツールもあります。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?