見出し画像

67【型を持つことの有用性】地方在住経営コンサルタントの思索

写真は倉敷市玉島にある羽黒神社の七福神様達です。
--------

今回は感覚的な話です。私の仕事の中で感じていることを中心に述べます。

中小、零細企業経営者にとっても、ビジネスマンにとっても「型」に対するイメージは実は良くないことが多いかもしれません。

それこそ型にはまってしまい、創造的な仕事が阻害されてしまうんじゃないか?といった負のイメージをもつ方々も少なからずいらっしゃるはずでしょう。

経営における「型」。仕事における「型」。型を持つことは、それぞれの立場における業務遂行において、重要項目に漏れなくダブりなく、取り組んでいけるという有用性があります。更に、振り返りや反省をする上で、チェックポイントを設定でき、問題点を発見することにも役立ちます。

企業経営・ビジネスにおいて意外と有用な「型」


「型」という言葉が少し曖昧なのでこのブログ内における意味を定義します。

「単純に言えば、基礎であり思考の枠組みです。過程として明確に言語化できることを言います。」

具体的に言えば私の仕事で言えば以下の項目に「型」が存在しています。

集客方法

②受注までのプロセス

③コンサルティングの実施

④経営計画の策定

⑤財務分析・企業実態把握

⑥プレゼン資料作成

⑦noteブログ作成

⑧ビジネスマッチング(営業支援)

⑨商談(営業)

等々・・・

中小、零細企業経営において「型」が重要な理由


当然、アドリブやその場その場の空気に合わせて柔軟にプロセスを変化させていくことの化学反応のようなものはビジネスにおいて実際に存在します。

しかしながら、様々な局面で一定の成果を上げていくことは再現性が重要であり、一定の確率で成功させていくことが求められます。

私は社会に出てから約17年間、中小企業経営者と対峙し続けています。

その中で気付くことは、中小、零細企業の経営は経営者の「気分」や「勘」で成り立っている要素が濃いケースが非常に多く、言い換えるならば施策の根拠が曖昧な「なんとなく」経営に陥っていることが頻繁にあるということです。

以前、62回のブログでも書いた通り、


「やるべき基礎が意外とないがしろになっているのが中小、零細企業の大半であったりします。」

というフレーズが残念ながら中小、零細企業の現実です。

そのため、ムダやムラ、ムリが横行してしまう経営の生産性を向上させ、効率化していくことに「型」が有用です。

例えばものづくりの製造工程は、きとんと明確なルールが存在します。しかし、物理的ではない情報空間に存在する項目に取り組む場合、工程やレシピを守らない、もしくは無視する。そもそもそんなものは存在しない、というケースがあります。

納品するものが目に見えないものであればあるほど、「型」はその時々で変化してしまったりします。

私の例で挙げた9項目の大半は可視化するのが難しい、非物理空間のものです。

経営コンサルティングそのものが掴みづらい、捉えどころのない情報空間に存在するサービスです。だからこそ、レシピのような「型」が無ければ提供できるものの品質のバラつきは大きいものになってしまいます。

情報サービスの製造工程=「型」とも言うことができます。

「型」を意識するようになればあらゆる精度が向上する

上記の具体例を述べます。

「型」=「基本」 とも表現できます。

私の仕事は顧問先企業の経営課題を抽出し、解決し、望む業績を実現させていくお手伝いです。

簡単に言えば以下の①~③のという大枠の「型」が存在します。

①決算書3期分と銀行借入返済予定表等の財務資料から企業の実態を把握する。
②事業性評価に対応した経営計画書の策定。
③資金繰り予定表と実績を照らし合わせて、経営計画書に記載の施策をアクションプランに沿って実行していくサポートと効果の検証。

※このフローから逸脱するコンサルティングは私の中ではあり得ません。なぜなら、非常に当たり前のことでシンプルな基礎的なフローかもしれませんが、PDCAサイクルを廻していく王道の経営手法が中小、零細企業には最適であるという信念を持っているためです。更に言えば、この3つのフローの中にも外してはならない細かい「型」が存在しています。

まとめ

飛躍的に考え結論を言うと以下の内容です。

企業が市場において大きく飛躍する、いわゆる破壊的イノベーションは「型」(徹底した経営の基礎)があってこそ起こり得るものだという仮説に行きついております。偶発的な産物という側面もあるでしょうが、大半は地道な経営における基礎的な型があってこそのケースと考えております。

今回のブログは掴みどころのない表現が多く、異論、反論もあろうかと思われますが、コンサルティングの現場を繰り返すことで得たものです。

読んでいただいた方の何がしかのヒントになりますように。

--------

今回もお読みいただきありがとうございました。

軽く読んで少しでも参考になる点あればぜひ「スキ」をお願いいたします。

少しでも共感いただける部分がありますように。

もしフォローいただければ嬉しい限りです。

株式会社なかむらコンサルタンツ

代表取締役 中村徳秀

メッセージあればご遠慮なく個人facebookまでお願いいたします。

https://www.facebook.com/norihide.nakamura.18


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?