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母の遺言により、「父と兄」を探す旅に出る双子の姉弟

天才ドゥニ・ヴィルヌーヴの初期監督作『灼熱の魂(原題“Incendies”)』のデジタルリマスター版が全国で劇場公開されることになったらしい。なんでこのタイミングで? しかし最近の映画関係のニュースでは一番嬉しかったりする。たぶん、大学の図書館で観たきりじゃなかろうか。ドゥニの作品はできるだけ映画館で観たいなあと思っていたので僥倖と言わざるを得ない。早稲田松竹あたりで『静かなる叫び』は幸運にも観ることができたので、あとはむしろ最近の『プリズナーズ』とか『複製された男』、そして『灼熱の魂』を劇場で鑑賞せねばならなかったのである。
ドゥニの映画を観始めたのは『ボーダーライン』から。ちょっと遅い気がしないでもないが、それでも当時16歳である。このときはまだドゥニという監督をさほど意識していたわけではないが、ずば抜けた映像センスとリズム感にたちまち虜になってしまった。
名画座でかからない限りは過去作を劇場で観ることはもちろん不可能だ。忙しい時期だったので『DUNE/砂の惑星』を一回きりしか観れなかったのが悔やまれるが、Part2の公開までに、この流れでぜひドゥニの全作品のリマスター版を劇場でかけてほしい。『メッセージ』『ブレードランナー2049』は普通にリバイバルでいいし、ぜいたくを言うならばデジタルリマスター版はUHD Blu-rayとしてしっかり全作品リリースしてほしい。ドゥニ作品にかんしては金に糸目はつけないので……。個人的には現状世界最高峰の監督だと思っている。

『灼熱の魂』もむろん、間違いなく傑作と言える。あまりにもよすぎるので、この映画を観たあとはしばらくこの物語の変奏ともいうべき小説の構想ばかりを練っていた。描かれている残酷な運命は深く僕の心に根を下ろし、価値観に大きな影響を与えたのである。まさに人生を変えた一作だ。

冒頭に流れるRadiohead“You and Whose Army”を久しぶりにきいたら、なんとなくEvil Mortyのテーマを思い出した。テーマを思い出した、というよりmemeかも。ドリーしてく映像とか、よく素材になってた気がする。

じつは『渦』のDVDはしばらく積んでいるんだけど。『灼熱の魂』までに観ることにしよう。

あと関係ないが、さきほどDbDのPTBが解放された。……と思いきや問題が見つかったために終了されるようだ。僕もダウンロードして起動、ブラッドウェブのプレステージを一周回したが、いまいちどういう仕様なのかよくわからなかった。というか実装前にプレステージ三周回してたプレイヤーへの報酬は、他人から確認できない、かんぜんに自分だけが見えるアイコンのキラキラエフェクトのみ。クソすぎる。レガシースキンのような報酬を期待していたのだが。あと新デッドハードの仕様で界隈は阿鼻叫喚だ。弱すぎる。あまりにも弱すぎる。オフレコは予想通り優秀だが、デッハが弱すぎてナースにはもう勝てないんだろうなと諦念がわく。もしかしたら僕のランク帯のサバイバーは軒並みに死んでしまったかもしれない。ちょっと憂鬱な思いだ。

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