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重い頭ですねぇ

今回のフィジオセラピーの先生は、どちらかというとオステオパシーよりらしく、筋トレの話などは一切でない。

担当者によってこうも処方が違うのか、というくらい毎回内容が変わるので面食らうが、やはり当たり外れというものはあるように思う。

今回の先生は、施術後について割と細かく経過を聞いてくる。何か変化はありましたか?それはどんな変化でしたか?

そこまで記憶に残っていないので、いつも数秒くらい首を傾げて考えてから返事をするのだが、それをどうやら先生の方は私のドイツ語力の問題だと受け止めているらしい。途中で説明が英語になったりもするからだ。

うーん、そうですね。どうだったかな?そうだ、施術後に痛みが逆に出たように思います。次の日もそれは続いていたような。今日もまだ半分くらいの強さで痛みはありますね。

こんな風にできるだけ詳しくフィードバックをする方がいいようだ。痛みは目に見えないし、ましてやオステオパシーのような治療法の場合、患者から根掘り葉掘り聞かないと次の効果的な処方を考えることもできないだろう。

元来、身体は硬いし、いつも肩こりがある方なのでそれも伝えたところ、今日は頭から首周りを中心に施術をしてくれた。これは本当に助かる。デスクワークがパンデミック以来、劇的に増えているのとマッサージに定期的に通わなくなったことが原因で肩も首も動かすとキシキシと変な音がするのだ。

頭を持ち上げた途端に、先生が珍しく笑いながらこういうではないか。「重い頭だなぁ。色々と考えごとをしているんでしょう。たくさん詰め込まれているのかな。」

言われてみれば、ここのところ頭が痛いことが増えたような気もする。昨日も頭痛薬を飲んだばかりだ。もしかすると、頭も緊張していて重くなっているのかもしれない。やれやれ、である。

「今のはどんな感じだった?」

どんな感じ、と言われましても。

「少し力が抜けた感じがします。」

それはよかった、と先生。こんな風にちょくちょく質問が来るので、グースカ眠るわけにもいかない。そして、答えに詰まると質問伝わってないんじゃね、と先生の質問の言い方が変わるのだ。いや、時間ください、そこは。

珍しく1日最後の予約だったようで、終わったら20時近くになっていた。そりゃそんな時間に色々聞かれてもすらすら答えられない。しかも施術中はとても眠くなるのである。

重かった頭の血の巡りが良くなったのだろう、暗くなった戸外に出てみると視力が良くなったかのように景色がはっきり見え、耳も聞こえがよくなったような気がした。フィジオセラピーの帰りにはこういうことが起こりやすい。血の循環、大事です。

明日は体調が良ければ、少しだけ走ってみようかな。


Photo by Mathew Schwartz on Unsplash

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