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暖かい日曜日の午後

先週のマイナス気温続きの真っ白な雪景色はどこへやら。今週半ばから軒並み春めいた陽気になっているベルリン。

寒暖の差が激しすぎるのか、なんだか毎日眠い。

今日もまた公園へ走りに行ったが、少し走っただけですぐに汗ばむくらいの暖かさだった。人も犬も多くて犬に吠えられるわ、追いかけられるわで冬の寒さと静けさが少し懐かしくなったりもした。

もうあの静けさは戻ってこないのか。

まぁ、こればかりは仕方ない。季節が変わったのだ。もっと早朝に走ればいいだけのこと。

太陽が出て暖かくなると、一体今までどこで何をしていたんだ、というくらいの勢いで外が人で溢れかえる。交差点で信号が変わるのを待っていても、メイン通りを歩いていても。それが気持ちのいい公園となると、もはや踵を返したくなるくらいの密度になる。

友人と恒例の散歩に出たが、そんなわけでゆっくり立ち止まって座るところを見つけるまでにずいぶんと歩くことになった。

いつもはあまり行かない北西ルートをとり、以前相方が一人暮らしをしていた界隈を歩いたり、昔の知り合いが住んでいた通りを歩いたり。

ベルリンもずいぶんときれいになったものだ。

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それでも、所々に昔の名残がまだ少し見られるところもあったりする。こういった入り口から中庭に続くアパートが気になって、よく奥まで入っては不思議なものを発見したものだ。

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ベルリンのプレンツラウワーベルクにはこうした奥まったところまで、アパートが連なるミーツカザルネ(Mietskasarne)と呼ばれるアパートが割と多い。産業革命の時代に労働者階級が建物の奥まったところにあるアパートに住んでいたのだそうだ。

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auslandの地下では、ベルリンにきて2年目くらいになぜかサンバのグループに入って練習していたこともある。ベルリンでサンバ。なかなか不思議な組み合わせだ。

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こちらの映画館は残念ながら閉館することに。確かドイツで一番古い歴史のある映画館だったはずだ。ベルリン映画祭の一会場にもなっていた。コロナの影響がこんなところにも出てきているのだ。

今日は14度と気温も高く晴天だったので、街を歩いていてもそれほど悲壮感のようなものは感じられなかった。

これからいい季節になっていくにつれて街の表情が少し和らげばいいな、そんなことを思いながら帰途についた。




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