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必要最低限のリスペクト

今日はお昼前に家を出て友人宅に向かったら接続が良すぎたのか予定より30分も早く目的地に着いてしまった。友人に連絡するとまだ帰宅していなかったので、駅前のスーパーで買い物を済ませておくことにした。冷蔵庫が見事に空っぽになっていたからだ。昨日、息子と買い物をして帰宅したあと天気が崩れるかなと思い出かけるのをやめたのもその一因だ。10代の子どもがふたりいるとエンゲル係数はどうしても高くなるし、美味しいものからどんどん消費されてすぐになくなってしまう。

友人宅では今年初に当たる白アスパラをご馳走になった。ハムやジャガイモの付け合わせもほくほくしていてとても美味しい。ドイツらしい素材の味をそのまま味わう料理も悪くない、としみじみ思った。それに、なんといっても白アスパラのシーズンは短いのだ。

美味しいご飯を頂きながら近況報告。ふと気になるテーマについて尋ねてみたら至極納得のいく答えが返ってきた。「そういう人とは付き合っちゃだめですよ」そうか、やはりそうだよな。以前の私であればすっと離れたであろうタイプの人にも「いや、前回はひどかったがさすがに今回はないだろう」とか「まさかこんなことを繰り返してくるわけがない」と要らぬ期待を寄せてしまうことが増えているようなのだ。

腹を立てるにもエネルギーがいるが、最近はどうやらなかなか怒りにまで発展しない。これがもしかして「最近、丸くなったね」とかいう現象なのだろうか。丸くなったというより、私の場合は怒りのパワーがただなくなっているだけのような気もするのだが。いちいち怒るのも面倒くさい。

馬耳東風、糠に釘とはよく言ったもので、こちらがヤキモキしてあれこれ助言やら苦言をしたところで相手には全く響かない。響かないどころか、これってもはや向こうの思う壺なのでは、とすら感じるほどである。友人に「まさかこんなタイプの人間に遭遇するとは思いもしなかった」と伝えると「えー、割とそういう人多いですよ!?」という予期せぬ反応が返ってきた。そういえば、似たような反応をした人が他にもいたような。これまでは単に運がよかっただけなのかもしれない。

世の中、多種多様な人がいて当然なんだけれど、私がここで取り上げようとしているのは他人への必要最低限のリスペクトすらなく、基本的なコミュニケーションすら取ることができない人のことである。

ただでさえ世知辛い世の中なのだから、せめて自分の周りにいる人くらいは大切にしたいなぁ、と切に思う。それに、そうでなければハードルが上がる一方の海外生活を送る上でもどんどん孤立するだけなんじゃないのか。何事も因果応報であるので、結局最後の最後で困るのは自分自身だ。

とまぁ、そんなことを言ったり考えたところで暖簾に腕押し。こちらが歩み寄ろうと努力したところで虚しいだけである。そんなことより日々トレーニングをコツコツしたり、何かを書いたりしながら自分と向き合う時間を大切にしたい。


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