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普段とは違う時間の使い方

今週は相方が子供たちと3人でキャンプに出かけているので、本当に久しぶりに自分だけのペースで生活ができている。月曜日から金曜日まで、わずか5日間。

結局、何をしているかと言えば、実は普段とそれほど大きくは変わらない。行きたいアートの展示を見に行き、友人に会い、映画を観て、本を読む。そして、毎日の日課をこなす。ピアノを弾いたり、音楽を聴いたりもする。

やっていることは変わらないが、何が大きく違うのかといえば、「何かをする際に時間を全く気にせずに済むこと」。これに尽きる。

人と会っていても時間を気にする必要がないし、展覧会も自分のペースでゆっくり観て周ることができるのだ。広い展示スペースをやみくもに駆け足で通り過ぎる必要がない。

そんなこともできていなかったのか、と改めて驚かされるくらい普段は時間ばかり気にして動いていたことを再認識する。

そろそろ昼ごはんの用意をしなくては。
帰ってくる頃だから、買い物をして帰らなくては。
明日は朝が早いからこの辺でやめておこう。

誰しもが多かれ少なかれ同じようにこなしている、至って普通の日常生活である。なんてことはない。ただ、自分にとって常に時間を気にしなければいけない生活、というものがとても息苦しく感じることがあることも確かだ。

できることなら、月に一度くらいは自分の思い通りに時間を使える日を作りたいものだなぁ、なんてことをカフェでお茶をしながら考える。

自分を保つのに恐らく必要最低限のことだろうから。

今日はベルリンのテンペルホーフ空港跡の第2倉庫で行われた展示に足を運んだ。展示スペースも思った以上に広く、内容も充実していたので駆け足で周る必要がなくて本当に助かった。

驚いたことに、どこかで目にしたことのある作品だな、と思ってプレートを確認すると、モスクワの友人の作品だった。先日、Facebookの投稿で目にしていたからだ。モスクワのギャラリーではもっと大きな作品だったが、さすがに全て運搬するのは難しかったのだろう。

ロシア、ポーランド、エストニア、ラトビア、セルビアなど「中・東欧の」アーティスト作品も多く、とても見応えがある内容だった。

ドイツからはバゼリッツやキーファー、リヒターの作品も。

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↑Anselm Kiefer

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↑Alicja Kwade / Konstellation, 2020

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↑Gerhard Richter / European Landscapes, 1998-2016

作品数も多く、ここでは整理仕切れないので別途、ブログの方でまとめようと思うが機会があれば是非行ってみて欲しい。

空港の建物であるロケーションだけでも見る価値があると思う。

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ベルリンにも、まだまだこういったロケーションがいくつか残っており、展示を見るついでに建物を見に行くのもこれまた楽しい。


タイトル写真:Mona Hatoum / Remains to be seen, 2019



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