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どこかで見て見ないふりをしていた。そしておそらくまだそうなんだろう。

ポーランド!?

昨晩のニュースで背筋が凍った。そして、思いのほか動転した。そして、ドイツ語の文法のテキストを開くこともできなかった。なんなんだ、一体。

「日常生活」というものは、自分達の安全が確保されているという確信が持てないと継続できない類のものなんだろう。ロシアがウクライナに侵攻した2021年の2月後半以降、その確信が揺らいでいるが、全力でそれに気づかないフリをしていたに違いない。そうでないと、「日常生活」に支障をきたすからである。

それが、ロシアのミサイルがポーランド領に落ちた可能性、という文字面を見た瞬間に崩れ去った。ガラガラガラ。最悪のシナリオというものが頭をよぎったが、それにもまた次の瞬間には蓋をしてしまった。

一晩経って、少し落ち着いたのでこのnoteを書いたり、おそらくはまた後でドイツ語の文法書も開くことになるだろう。長女とは昨晩少し「可能性」みたいなことについて言葉を交わしたが、本当に大事な時期にコロナやら戦争やらろくなことがないな、とほとほと嫌になる。せめて子どもたちが「日常生活」を普通に送れるくらいの安心感・安定感はキープできればいいのにな、と心底思う。

そんなわけで、昨日も心を落ち着けるために音楽の力を借りた。

Dudu Tassaのעל מה את חולמת (Al Ma At Cholemet)、英語ではWhat Are You Dreaming Aboutというタイトルの曲。

What are you dreaming about, about what
day chases day
the city is hung on braking
floor on floor
floor on floor

Tell me, what are you dreaming about, about what
we'll go out with the sunrise
we'll leave behind

everything that we forgot
out of panic
Only don't be silent

don't fall into the darkness
the love will not save itself
the city sank
in threads of sleep

What are you dreaming about, about what
what are you dreaming about

https://lyricstranslate.com

ティグラン・ハマシアンはアルメニアのジャズ・ピアニスト。白神真志朗さんのツイキャスを久しぶりに聞いていたら、リスナーからこのピアニストに関する話題が出たのだ。

なんだろうね。世の中にはこんなに美しいものがたくさんあるのになぁ、とため息が出る。今日のベルリンは典型的な曇天。良い1日になりますように。

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