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なかなか進まないコマ

結局、今日もやりたいことがほとんどできずにこんな時間になってしまった。娘の交換留学、今年は幸か不幸かひとりではなく、学年からふたり行くことになっているため、サクサクとフライトすら確定できないためである。

先週、提携校と日程の確認をしたものの、日本にまだ行ったことのない中学生をひとりで行かせることに不安を感じている保護者の反応が芳しくなく、なかなか次にコマを進められないのだ。

あーあ。これだとまるで制作会社のディレクターと取材先からの最終決定の返事待ちをしているのと同じではないか。ただ、今回の場合は仕事ではないのでこちらもそれほど悠長に構えているつもりはない。フライト料金の高騰はもはや死活問題ですらある。こちらの事情をざっくり説明し、学校の返答と予想される対応などをまとめてメッセージを送ったが果たして状況を理解してもらえたんだろうか。仮に一緒に飛べなかったとしても、特にクリティカルなことにもならないだろう。

よく知らない他人の子どもをたまたま東京にいる、というだけで四六時中面倒を見るわけにもいかないし、保護者代わりに有事の際に責任を取ることもできない。ドイツ人には最初からそういうところまでこちらの立場というか、考えを明確に示しておかないと、何かあったときに大変なことになるような気がする。

娘に「ママ、何書いたん?」と聞かれたので長文メッセージを見せたら「すごいな」と少し驚いていた。事細かにいろいろと書いたからだろう。こういうところは職業病かもな、というくらい割とトーンが厳しめになってしまいがちなので気をつけたいところではある。親が心配する気持ちは痛いほどわかるからだ。それでもさすがに学校が取れない責任を第三者の私が肩代わりをするわけにもいかないではないか。まぁ、何もないとは思うんだけれど。

そんなわけで、今日はまた確定申告の書類にチラッとも目を通すことすらできなかった。フライトもなぜか先方からはなんの提案もこない。忙しいのはお互いさまなのにね。

友人のほっこりするお弁当

唯一、ホッと一息つけたのは午前中の友人との打ち合わせだった。なぜかお弁当まで作ってきてくれて、2年前にベルリンに移り住んできたウクライナ人から買ったというベースを触らせてもらった。移住の背景なんかの話は深刻だが、楽器はいいものだ。まだ全然弾けないんだけれど、一曲くらい一緒に弾けるようになりたいなぁ。高校生の頃にコピーバンドを作り、学園祭に向けてギターを練習していたのを思い出す。コードが全く読めなかったのでタブ譜を見ながら弾いていたのだ。

今はスマホでタブ譜も見ることができる上、レッスン動画もたくさん見ることができる。友人に練習を勧められたんだけど、まずはフライト確保と確定申告だよなぁ。ピアノの練習もしないとね。あー、時間が足りない。履歴書と求人情報の方もチェックしないと…

もう少し処理能力が欲しいところだが、最近はそれほど無理もできないお年頃なのである。とほほ。

*タイトル写真は友人に見せてもらったアンティーク書の表紙

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