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卒業シーズンと日本語補習校

ドイツは日本とは異なり、学校の始まる時期が4月ではなく、夏休みの後なので8月頃であることが多い。学校休暇も州ごとに意図的に時期をずらしているので、毎年夏休みの開始時期もずれてくる。早い時は6月、遅ければ7月といった具合だ。

ベルリンの2022年の夏休みは、七夕の日、7月7日に始まる。ということはもう3カ月ほどしかないわけで、この1年もあっという間に終わってしまいそうだ。

卒業シーズン、と書いたが、今日は長女の日本語補習校の最終授業で明日は午前中にオンラインで卒業式が行われる。卒業式までオンラインなのだから、本当に困ったものである。

朝、学校に行く直前になって娘がこんなことを言った。

「ママは今日またどっか行くの?小学校のバザーの手伝い?コンサートも??練習できひんやん。」

「なんの練習?」

「明日の卒業式で卒業生の言葉を読まなあかん。」

あ、そうでした。そういえば、一番初めに読むことになっている、と聞いていた。練習しなくていいのかな、とちらっとは思ったが例の如くきれいさっぱり忘れていたのである。

先週も今週も予定を詰め過ぎていて、バタバタしているせいだろうか。

困ったな、と思ったがその「卒業生の声」とやらの原稿を読み上げて録音しておけばいいのではないか、と思いついた。読めないところはふりがなをふればいいし、1分半ほどの長さなので聞いて読み方を覚える方が早そうである。

そんなわけで、朝からひとりで娘が先生と一緒に考えたという原稿を読み上げる。

私が日本語の勉強をやめない理由は、二つあります。
一つは、母が私に日本語学校をやめてほしくないと思っているからです。

なるほど。正直でいいんじゃないかな。

日本語に対する今のモチベーションは日本のアニメなんだそうだ。確かに日本語でアニメを大量に消費している長女は、日本語のイントネーションも自然だし、たまに難しい語彙を使ったりもする。

幼稚園に上がる前から通っている日本語補習校。4月からはいよいよ対面授業も再開するし、金曜日の17時から20時までというなかなか厳しい条件になるが、なんとかモチベーションを維持して楽しく通えればいいな、と思っている。

息子の方も水曜日に小学校4年生最後の授業を無事に終えた。コロナ禍の2年間、皆勤賞だったようで賞状をもらっていたが、本当によく頑張ったと思う。宿題は私も息子も匙を投げてしまい、途中から全くやらなくなってしまったが、また対面授業が再開するので、宿題も再開できればいいかな。

卒業おめでとう。

今年こそモチベーション維持のためにも、夏休みに日本に帰れるといいなぁ。


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