「自己否定リスト」
先日、坂口恭平さんの出版予定である「自己否定をやめるための100日間」の朗読をたまたま聞いたのだけれど、その中で「自己否定リスト」なるものの話が出てきた。何やら興味深い響き。せっかくなので、そのリストとやらを文字に書き起こしてみようと思う。
1) 今日もやりたいことの半分もできなかった。
2)やらなければいけないこと(確定申告)があるというのに、今日もまた全く手がつけられなかった。
3)早く寝た方が翌日の朝に楽なことがわかっているのにまたダラダラと余計なことをして遅くなってしまった。
4)今の体調だと仕事というかバイトすら探せない。早く体調を戻さなければ。体弱すぎる、無理。
さて、いくつか書いてみたがこれらは一体どういうことだろう。
1) 今日もやりたいことの半分もできなかった。
→やりたいこと、というかやろうと決めたことがそもそも多すぎるのでまずは半分に減らせばよい。欲張りすぎないこと。
2)やらなければいけないこと(確定申告)があるというのに、今日もまた全く手がつけられなかった。
→これはもう自己否定というより確定申告が嫌いなだけなので、我慢してやるしか他はない。知ってる、わかってるんだよ。
3)早く寝た方が翌日の朝に楽なことがわかっているのにまたダラダラと余計なことをして遅くなってしまった。
→たまにはいいかもしれないが今は特に不調なこともあるので、さっさと寝ればいいだけの話である。単純明快。
4)今の体調だと仕事というかバイトすら探せない。早く体調を戻さなければ。体弱すぎる、無理。
→体が弱いのは生まれつきなので仕方がない。だから鍛えるために普段は運動もそれなりにしている。不調なときは無理だとわかっているなら無理をせず今はとにかくまず休むこと。もしかすると確定申告も不調のせいで輪をかけてやる気が起こらないのかもしれない。言い訳ではないと思いたい。
文字に書き出してみると、自己否定の根底にあるのは体調不良のようである。今月はメンテナンス月間として気の済むまでメンテナンスをした方が間違いなくメンタル的にも良さそうだ。何事も無理をすると碌なことがない。元気になったらまた再開すればいいだけの話なのだろう。
と、ここまで書いて思ったがやはり文字に書き起こすと思考の整理に繋がるのでいいことしかない。人の悩みというものは悩みたいから悩んでいるようなところがなきにしもあらず。それよりなぜそういう思考回路になるのか、何が原因になっているのか。なぜできないのか、なぜやりたくないのか、やりたくないのならやりたくなるような方法がないのか、など具体的な解決策を考える方がうまく行くはずである。頭の中でもつれている思考をまずは解きほぐしてみよう。
ドイツ語では絡まったケーブルのことをケーブルサラダ(Kabelsalat)と言ったりもすることをふと思い出した。
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