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子供も大人も一緒に楽しめる街に! 共同代表 長峰宏治さん

(※今回のインタビューを動画にまとめています。よろしければ、動画も合わせてご覧ください。)

4年前(2017年)にお子様が小学校に上がるタイミングで逗子に引っ越し、昨年より逗子アートフェスティバル共同代表を務める長峰宏治さん。

長峰さんってどんな人?


昨年からZAFの共同代表に就任され
ZAFの取りまとめ役として活躍されている長峰さん。
逗子に住んでちょうど4年、生まれは山口だが、父親が転勤族で
大阪・神戸の小学校時代を経て中学より東京で暮らすようになった。

就職時はインターネット関連会社で10年ほど会社員をやっていたが、
現在はフリーで企業様のサイト運営をサポートする仕事をしている。
また、子供が生まれたことをきっかけに子どもや、それを見守る大人たちが「いのちよろこぶ暮らし」をテーマにした商品・企画を手掛けるようになった。(カムワッカ)
サイトサポートとカムワッカ、半々くらいのウエイトで今のスタイルになって10年くらい経った。

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※CAMWACCA(カムワッカ)とは?
形(カ)、無(ム)、輪(ワ)、形(カ)をつなげたことば。
「形があるもの、そして形無くても感じる何か(カム)が、輪(ワ)のように広がり、つながり(ッ)ながら、形(カ)となって現れてくる」

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逗子に惹かれた魅力とは?


逗子に住むことを決めた理由は二つあって、
一つ目は子供に小学校時代は自然を満喫させたいから、という思いが強かった。
二つ目は幼少期に葉山に祖父母が住んでいて年に1、2回は葉山に行っており、またご両親も大学時代に葉山に移住し、近くに住みたいと思ったから。
【すきま時間に・・・思い立ったら海へ山へ行くことが出来る贅沢な時間が
 味わえること。例えば、子供を保育園に送った後に披露山に行って
 海を眺めるなんてこともできる。
 さらに・・・ZAFを通じての色々な人との出会い、まさかこんなに
 寛容で個性あふれる出会いがあるなんて予想外だった・・・
 これが一番の魅力かも!?】

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一緒にできることを考える街、逗子


今の逗子は「できる方法を考えてくれる」雰囲気になってきていると感じる
いろんなアイデアを受け入れてくれるのがいい。
「やらない・できない」ではなく「やれる方法を一緒に考えて」くれる優しい人々が多い。
代表として表に立ってまとめることは苦手だと話す長峰さんだが、
それでも代表として活動できる理由が逗子の行政体制にあった。
逗子市は「市民との距離が近い」こと 距離感・サイズ感が丁度良いこと
逗子アートフェスティバルを管轄している文化スポーツ課は
「あれダメこれダメ」とならないし 
逆に「どうやったらできるか?」と投げかけてくれる。
行政がとても前向きで積極的に参加してくれるし、
何より作品に対しての愛着がある。

他の行政だったら陳情に行くと拒否されるし何かやろうとすると
市役所を説得する材料集めに苦労するものだけど、
逗子市は「それやってみましょうか?」と寄り添ってくれる。
共同代表になったことで、市役所のイメージが変わった。

例えば、池子の森の音楽祭は緑政課が、PPP(プレシャスプラスチック
プロジェクト=海洋プラスチック問題)は観光課がそれぞれ働きかけてくれている。
これらの動き見ると、ZAFが動いたことで変わってきているのを感じる。
逗子市役所内でも協業の動きが広がっていると実感できる。

長峰さんの逗子おすすめスポット

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逗子の中で、小坪は面白い場所かと。
リゾートのイメージのある逗子マリーナとその対をなす昔ながらの小坪漁港。
ちょっと入ると、披露山に続く、小さい小道があり、ちょっと懐かしい感じ&アドベンチャー気分で楽しめます。

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個人的なおすすめとしては、披露山公園のほうから、ヒルサイドを通りつつ、小坪漁港のほうに小道を歩き、逗子マリーナの方に抜ける道は意外な景色で楽しいですよ。
僕個人としては、朝8:30頃の、人がいない披露山公園もおすすめですよ。

ZAFに関わったきっかけは?

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大学時代はメディアアート関係の研究室に所属していたが
社会人になってからは展覧会を観に行く程度でアート活動に参加することはなかった。。

2017年8月に逗子に引っ越してまもなく、後輩がZAFの企画に参加していたのを知り10月に観に行ったのが最初だった。
そこで、松澤有子さんの空間演出やアートフォリオの写真を見て
素敵だと感じた。

ZAFのWEB担当川村さん(サラリーマン時代の知り合い!)から
参加しませんか?と誘われてミーティングに顔を出してから
本格的にZAFと関わるようになった。
ZAFの裏方として活動している中で、開催場所のリサーチとして
逗子の街を歩いていたところ、菊地ビル(スズキヤのビル)にたどり着いた。
駅前ビルの屋上という好立地にもかかわらず、展示する作品の予定がなかったことから松澤さんに参加依頼とそのお手伝いを申し出たのがきっかけで
今の松澤さんとの作品作りへと繋がった。
(何と松澤さんと長峰さんの娘さんが同じ保育園!というご縁もあった)

【全体を余裕をもって俯瞰できていたらとてもできなかった。
逆に非常にタイトなスケジュールで分からなかったから、ゼロからスタートしようという気持ちになった!】

「ぼくたちのうたがきこえますか」の誕生

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松澤さんとパフォーマーのChiiさんと長峰さんの三人で 
先ずは小さくはじめてみよう!と「ぼくたちのうたがきこえますか」を
スタートした。

松澤さんの作品の作り方が斬新に感じた。
皆を巻き込みながら、最後に一気に作品のクオリティを上げていく。
こんな作り方あるんだ、と感動したのが2018年。
作品のできるプロセスが面白いと感じた2019年。
スズキヤの2階の空間で大きく実施しようと考えていたが、
コロナによってやりたいことが出来ず無念な2020年。

そして2021年。
【昨年できなかったことを気合を入れてやりたいと思ってる。
でもコロナの影響でどうなるか・・・ 
人が参加することが難しい状況で
インスタレーションのコンセプトにそぐわない、本当に悩んでいる】

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【仕事だとマイルストーン決めて進捗していくのだけど、
そのやり方では仕事と変わらない。 

何ができるかわからないけど皆を信頼してきっといいものができるんだ、
という想いで走ってきた。
一緒に作る仲間を信頼してやっていく、そんなスタイルでやってきた。

アーティストがお互いリスペクトし合いながらセッションしてきた。
アーティストだけでなく参加者全員と空気が醸成されていく感じ。
地元アーティストが長い時間かけて作り上げていく感じ。
集合してっていう堅苦しさがなく、地元の人たちができるスタンスで
参加して作り上げていくのが素晴らしいと思っている】

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共同代表として「すきまを埋める」存在に


「すきまを埋めるのが好き」皆が見ていないところをやるのが好きで
 実は表舞台に立つのが苦手、と語る長峰さん。
去年は総合プロデューサーのshiba(柴田雄一郎)さんや運営事務局とまとめ役をしていた遠山さんがいたけど、今年はZAFをまとめあげる事務局メンバーが不在ということもあり、不安は大きい。

【地域活性化などZAFだからできること、自分なりの考えはあるし、
共同代表としてオーガナイズしていくことに意味があると思っている。
自分にとって得意分野ではないかもしれないけど 
ZAFに関わることで、考えるきっかけをもらえているのかな?】

ZAFを、逗子市民にとって誇りに思うイベントへ

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ZAFは現状それほど知られていない。
だからもっと逗子市民に知ってもらいたいというのが今の願い。 
 
例えば、地元の企業がお金出さなくてもZAFのポスター貼ってくれたり
作品を展示させてくれること。

将来的に街全体で認知されることで、
ZAFに対して逗子市民が「誇りに思う、待ち遠しいイベント」に
育っていってほしい。

少子化・高齢化等の問題あるから、単に規模が大きくなればいいというわけでは無い、程よい距離感でZAFに携わる皆が逗子の街に関わっていくようにしていきたい。ZAFは勿論、海の行事やごみ拾い等何でもいい。 

【住まいは逗子で都心に仕事で通う、所謂「逗子都民」
コロナ禍で在宅勤務になり、今まで地元逗子に関われなかった人たちが
関われるようになると思うし、それで逗子に愛着を感じるようになって欲しい】

子供たちが日常的に個性ある大人たちやその価値観と触れ合ったり、
リスペクト出来る場にしたい。

【池子の森の音楽祭が体現しているように、家族で参加できる楽しめる!
 誰のためだけでなく、みんなのために!そのスタイルを残していく、
 次の世代に繋いでいく。
 そこにZAFが関わっていければこんなに嬉しいことはない】

長峰さんの将来の夢は?

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【私自身も残せるもの、伝えるものができればいい。
とにかく自然と関わっていきたい
学生時代はごみ問題に取り組んできて、今は「ぼくうた」で
海洋プラスチック問題をテーマに取り組んでいる
「残すこと」にこだわっていきたい】

最後に

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2021年ZAFは遠隔地からでも参加できる「新しいスタイル」を取り入れた。今までこういうイベントは現地にいる身内(仲間)だけで盛り上がるイメージがあったけど、今回のZAFは今まで以上に逗子出身、逗子が好き、幅広い層の方が参加できる形になった。
芸術のことが分からなくても知らなくても、触れることが出来るきっかけができ、それを支えることで喜びを感じられる仲間が増えていけば
ZAFは最も盛り上げるのでは?

ZAFのあたらしいカタチ
アーティスト、そうでない人は制作過程でアーティストを支える
逗子市民、そうでない人もオンラインで参加できる
アーティストでなくても、逗子に今いなくても
自分のペースで参加できる、そんな新しいフェーズに進んでいる
ふとしたきっかけでZAFに参加、今はそのZAFの共同代表に
なられた長峰さん。
少しでも興味があったらまず参加してやってみよう
先が見えなくてもできることからやってみよう

長峰さんの、自然体で取り組まれるスタイルに共感して
これからも一人でも多くの方がZAFを通じて逗子に
興味を持ってほしいと思います

インタビュアー/ライティング 井出川薫
撮影/編集 嶺隼樹

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