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雑誌に載らないお台場・有明観光 [02] - 品川台場の縁が生んだ河津桜

春になると、お台場の様々なところで桜が咲いています。
訪れた人たちはカメラやスマートフォンを手に思い思いに収めていきます。

そんなお台場の桜には、エピソードを持っているものがあります。
今回は品川台場の縁をきっかけに咲いている桜のお話です。


お台場海浜公園の河津桜

お台場海浜公園には2004年頃に行われた植樹により様々な品種の桜が点在しています。「桜のベルト」と名付けられていますが、それらが時間差で咲くことから春を通して長く楽しめるようになっています。

そのなかでも台場公園に向かう途中に咲いている河津桜には、石碑が設けられて「静岡県韮山町」(現 静岡県伊豆の国市)と記載されています。

お台場海浜公園北口駐車場の近く

場所はこちら。

韮山町(伊豆の国市)と品川台場の縁

韮山とは、品川台場の設計と築造指揮を担当した江川英龍氏の故郷です。

伊豆の国市にある韮山反射炉

江川英龍氏の経歴は他メディアに任せるとして、ポイントは、韮山の代官を務め海防にも明るかった彼は、かねてより東京湾の防衛に向けた計画を検討していました。当初の壮大な案は予算難等から実現しませんでしたが、1853年のペリー来航をきっかけに、台場築造の指揮を任され約1年で7基築造することになります。

現存する第三台場(※右)と第六台場(※左)

時は経ち、台場築造から150年を記念して当時の韮山町の学生たちがこの河津桜を植樹したのでした。

年々育っていく河津桜は時に潮風が吹き込む海沿いにもめげず、今年も彩りを添えています。
程よい背丈とあって、通りがかった人達が足を止めて撮影していく様子を見られます。

石碑と河津桜は合計2箇所あります。右中央が2個目。

街としてはたった30年程度の臨海副都心ですが、唯一台場地区には江戸時代からの歴史を感じるものが散見されます。

そうした歴史をきっかけに今のお台場海浜公園が彩られてると思えば、公園を散策する時に見える景色も少し変わるかもしれませんね。

ーーー飛び飛びで咲いている桜には歴史があった。
今回は品川台場をきっかけに咲く桜のお話でした。

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次回予告 

有明に広がる宇宙の話。

だいたい3週間間隔で更新して行く予定です。

参考:お台場オブジェ・モニュメントマップ

掲載情報のダイジェストやマップはホームページにまとめています。

ではでは。

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