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Why Japanese people

TVで外国と日本の比較についてとりあげたバラエティ番組をたまに見ることがある。
外国人に日本のイメージ調査をしている時に
・日本人は勤勉
・日本人は親切で優しい
・トイレや公共施設が綺麗
・犯罪が少ない、安全な国
といった意見をよく見聞きする。日本人としてはこういった賛美の言葉は嬉しい限りだ。もちろん良いところだけを切り取ったものだから安直に受け取ったりはしないほうがいい。

でもこれらのイメージは普段生活している僕ら日本人にはピンと来ないところがある。
それはなぜか。
異なる文化の人から見れば珍しい、新鮮な光景なのかもしれないが我々日本人には当たり前の光景、文化、慣習、、、なんて言葉にしていいかわからない。
ざっくり言うと「慣れ」だと思う。

僕ら日本人は外国の方が持つイメージに慣れている。慣れすぎて気づかない、見落としているんだ。
異なる文化だから気づける視点なんだろうなと思う。
僕は結構田舎に住んでいる。こういったイメージ調査の結果は外国の方に触れ合うことが少ないからより実感が沸かない。ネットですぐ世界に繋がれるワールドワイドな世の中なのに。

こんな僕でも慣れを実感したことがある。
僕の趣味の一つにカメラがある。広く浅くがモットーなので知識もないし、クオリティも低い。
天気と気分が良ければカメラを持って出かける。

大体花や景色を撮るのだが、カメラを始めるまで花なんて見なかったし、何が季節の花かなんて知りもしなかった。カメラを始めたおかげで季節を肌で感じることができるようになった。季節がはっきりしている日本に生まれてよかったと思えた。

地元でも沢山の自然は見ることが出来るし桜や紫陽花などは名所だとその季節に沢山の人が見に訪れる。
花を愛でるようになった僕も景色を撮りに出向いている。
ふと思ったのだがこれらの花などのロケーションは誰かが管理してくれているんじゃないか?
こんなに綺麗に咲いているのだから。
いや自然だけがなし得るロケーションもあるとは思うが。

僕はカメラを持ち始めてからは毎年桜や菜の花、紫陽花など見に行って楽しんでいるが、これらの多くは無料で見ることが出来ている。
しかしその裏で誰かが毎年綺麗に咲き誇るように手入れしてくれているのだ。

当たり前のように見れている自然はだれかが守ってくれている貴重な地域の財産なんだと思う。
カメラを始めてなきゃ気づけなかったかもしれない視点だ。

慣れすぎるとこわいな。
当たり前の景色は顔も知らない勤勉で優しい日本人が綺麗に守ってくれているんだ。

僕にも外国の人が持つ日本のイメージが少し重なって見えた。



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