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三十歳で子宮筋腫になった話~入院5日目・入院6日目・入院7日目(術後3~4日目、退院)~

※当時の記録のままお送りしております。


【入院5日目(術後3日目)】

絶賛安静期間中。
朝・昼・夜と検温、血圧、傷の様子を見ます。
ご飯もようやくお粥からご飯へ。

点滴も全部取れてようやく自由の身に。
しかし、相変わらずお通じはなく、悪戦苦闘します。
ただひたすら水分を取っているのでトイレは近く、30分~1時間はトイレに行く感じです。

かと言って腹を切っているので踏ん張ることもできず、踏ん張っても血管が切れそうになるだけで全然固形物が出る気配がありません。

ここで同室のお姉さんがカ●メの野菜ジュースをくれました。
「前に居た同室の人はくれたの」
なんて優しい人なのでしょう。しかも飲んだらちょこっと固形物が出ました。

病院食なので、もしかすると食物繊維が足りなかったのかもしれません。
おかず少ないしねー。

ちなみにこの日は新作SS「てるてる坊主は、誰かの死体。」を投稿したり、持ってきたドラクエ11をやってひたすら時間を潰します。

しかし、ずっと寝ている訳にもいきません。
腸を動かしたり、筋力を取り戻すために歩行します。

歩行と言っても、外に出られるわけにはいきません。
フロア内を……何十週もします……
それはもう……ゲシュタルト崩壊するんじゃないかっていう勢いで。
まあ、ぶっちゃけそれくらいしかやることないんですよね。

そんな感じでぼちぼち歩き、休み、ゲームをし、たまに読書をし……この日もまったりと過ごしました。

【入院6日目(術後4日目)】

退院予定の前日です。
何事もなければ無事に退院できるので、体調チェックのために検温と検尿をしました。

歩いた甲斐あってか、ここでようやく腸の動きが復活。
しかし、復活しすぎて下すという始末。
なかなか元の体に戻りません。

元の体に戻らないといえば、ここらで衝撃的な事実に気づきます。
体 重 が 1 k g も 増 え て い る 。
※内1.5日も絶飲絶食。

いや、増えるのは当たり前っちゃあ当たり前なんですよ。
病院食が意外とカロリーが多いんですもん。

うちの病院食3食合計が1700キロカロリー。
葛来の普段の摂取カロリーが1600カロリー前後。
いつもより多く食べているのに安静しているからカロリー消化しないんです。
だから、しょうがないんですよね。
「入院したら痩せる」と思った自分が甘かった……

今日もぼちぼち歩きつつ、ゲームしつつ、のんびりと日々を過ごしました。
ただ、相変わらずトイレが近いので膀胱炎の可能性があるかもと看護師さんに言われ、ドキドキしながら最後の夜を過ごします……

【入院7日目(退院日)】

この日は朝から検診だったのでわたわたしてました。
検診の結果、異状もなし。
尿検査も引っかからなかったので膀胱炎でもなさそう。
ということで、晴れて退院です。

退院の事務手続きがあるので、その間に着替えをお片付けをします。
退院しても問題ないと言いつつも、お腹のガスは抜けていませんので変わらずぽんぽこ膨れた状態です。
ということで、ワンピースを持ってきました。
お腹のラインも目立たないし、何より腹部が絞めつけられないのでおすすめです。

そうこうしているうちに入院費の清算が終わりました。
あらかじめ迎えに来てくれる姉に立て替えを頼んでいたので、金額を伝えつつ、看護師さんを待ちます。
看護師さんからは軽く退院後の説明を受けて、晴れて退院です。

さて、最後の最後で葛来やらかします。
「そういえばずっとスマホをいじる音をしていたけど、文章書くの好きなの?」
はい、同室の人に物書きがバレました。
画面のタップ音って意外と聞こえるんですね。
うるさくしていて本当に申し訳ない……
ということで、素性を明かし、名刺を渡して帰ってきましたw

まー、物書きがバレる瞬間って何度やっても恥ずかしいものですね。
でも、お姉さんたちの記憶に「こんな奴いたな」と残ってくれたら、私も嬉しく思います。

姉の迎えも来たので、清算して帰宅へ。

お祝いということで姉が寿司を奢ってくれました。
しかし、家に着いた途端、緊張の糸が切れたのかどっと疲れました。
まあ、病院でもろくに眠ってませんでしたからね。

でも、洗濯物は山ほど残ってます。
そこでお姉さま……私が眠っている間に家事をやってくれました。
私の入院中の洗濯だけじゃなく、旦那の服、しまいには台所や洗面所まで。
起きたらびっくり。超ピッカピカ。
ありがとう姉上……

そして帰宅した旦那からは好物のミルクレープを買っていただきました。
ありがとう旦那。しかもお片付けまでしてくれて……レベルアップした旦那に私も感動です。
「Neo太郎になったのさ!」と言われた時は吹き出して傷口痛みましたけどね。
まあ、めでたしめでたしということで。

そんな感じであっという間に終わった入院生活。
といっても体力もがた落ちですし、まだまだ腹圧がかかったら痛いですから、元の生活に戻るまではもうしばらく時間がかかります。

それでも……支えてくれる家族と、私が戻るまで一人で頑張ってくれた旦那に感謝しつつ、のんびり静養するのです。

さて、退院する前に病院の売店である物を買いました。
「マイクロポアテープ」
手術した時にできた傷跡をケアしてくれるテープですね。

主に摩擦や紫外線から傷を守ってくれます。
私が買ったところでは400円前後でした。

これを退院説明前までに買い、看護師さんに使い方を聞いておきました。
こういう傷って帰宅後のケアも大事らしいんですよね。
傷によっては半年~1年はテープを貼っておいたほうがいいんだとか。

ただ、この「マイクロポアテープ」は2~3mmくらいに縦にカットしなきゃいけないんですよ。
これが結構面倒なので、Amaz●nで「アトファイン」というテープも買いました。
これはただ貼るだけなので楽ちんです。
その代わり、値段は高いですけどね。

ここから週に1回か、テープが剥がれるまで張り替えつつ、傷の様子を見ていきます。
粘着力高いので、剝がす時はご注意を……


こうしてなんとか無事に退院できたました。

当初の予定では記録としてここで終わる予定だったのですが……色々と補足したいところが出てきたのでここからは番外編としてご参考くださいませ。

次回、【番外編その1】
初めに「入院時に持っていたもの」についてお話しようと思います。

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