【株知識】 ゲームで例える!株の買い方・売り方
マーケットの休場日に不定期で執筆する【株知識】シリーズ!
今日は超初心者向け、「株の買い方・売り方」について、私の好きなゲームに例えて説明します。取引画面に並ぶ売買ボタンは普通4つなので、ここでは4種類として話をします。
現物買い(自分の金でゲームを買う)
自分の金でゲームを買うこと。
最も一般的な買い方、エントリーの仕方。自分の口座の現金の範囲で株を買うこと。現物買いでエントリーし、現物売りで利益確定します。
一般NISA、積立NISAでもこれを活用することになります。
現物売り(買ったゲームを売る)
買ったゲームを売ること。
最も一般的な売り方、利益確定の仕方。自分が保有する株を売ること。現物買いののちに行うもの。
現物売りではエントリーできません。持っていない株を売ることはできないため。(実はできますが後述)
一般NISA、積立NISAでも現金化する際にはこれをすることになります。
信用買い(金を借りてゲームを買う)
借金をしてゲームを買うこと。
証券会社からお金を借りて株を買う買い方、エントリーの仕方。返済売によって利益確定します。
口座にある現金と保有株式の評価額を担保(委託保証金)として取引ができます。信用買いする株の約定代金の30%の評価額(現金+保有株式)が委託保証金として口座になければいけません。例えば、100万円の信用買いをするには、口座に評価額(現金+保有株式)30万円がなければいけません。
評価額(現金+保有株式)は、信用取引において、借りているお金を返せる保証の強さを示しています。一定の割合を下回ると追証が発生します。(後述)
信用売り、空売り(借りたゲームを売る)
友達から新品のゲームを借りて、そのまま買い取りショップにGOすること。(後日中古で同じゲームを買い、何食わぬ顔で友達にゲームを返す)
証券会社から株式を借りて、それをその場で売る売り方、エントリーの仕方。返済買いによって利益確定します。
委託保証金については信用買いと同じ。
なんでそんなひどいことするの?:これから下がることが見込まれる銘柄があれば、証券会社からその株を借りてすぐに売り、予定通り下がったところで安く買い戻し、証券会社に株を返すことで差額を利益とすることができるからです。
下落相場でも利益を生み出せる強みがあります。デイトレではこれが強い。
株価には下限がありますが、上には上限がない点に注意。信用買いであれば、買値からいくら価格が下がっても、株価がゼロになれば損失の拡大は止まります。たた、信用売りでは、損失の上限は事実上無限大です。株式相場は基本的には上がり続けるため、信用売り(空売り)は長く保有してはいけません。
少し前に堺雅人主演のドラマVIVANTで空売りが登場しました。モンゴル証券取引所には信用取引は存在しないのでしょうか。
※追証(ゲームオーバー)
ゲームオーバーのようなもの。アーケードゲームで言えば、ボス戦に負けたとき、①お金を追加してコンティニューするか、②ゲームから降りて帰るか、を迫られること。
信用買い・売りで損失が拡大しているとき、「貸したお金に対して、あなたがお金を返せる保証がなくなりました。①追加で口座にお金を入れるか、②建玉を決済するか、いずれかの方法でその保証を回復してください」と証券会社から通告されます。
信用買い・売りで取引したときの約定代金に対して、評価額(現金+保有株式)の割合(委託保証金率)が25%を下回ると、追証が発生します。そうなると、委託保証金率が30%になるまで①か②をしなければ、最終的には財産差し押さえなどこわいことになります。
私を含む初心者は、まず現物買い→現物売りを繰り返して利益を重ねて経験を積むことでしょう。経験を積まずに信用取引をすることはまずおすすめできません。ちなみに私のレザテクデイトレ手法は信用取引を前提にしています。でなければ、私と同じ回転率で同じだけの利益を生み出すのに、レザテク現在値で現金800万〜900万円以上必要になることになります。
その他、取引方法以外にも、市場(東証、PTS)、注文方法(指値、成行、逆指値)、注文方法(IFD、OCO、IFDOCO)、預り区分(特定、NISA/旧NISA、一般)、信用取引区分(一般、制度、日計り)などがあり、1回の取引においても、実際にはこれらを全て組み合わせて注文しています。
【株知識】シリーズ、次回をお楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?