見出し画像

勝手にアカデミー賞所感

昨日、アカデミー賞が発表されまして、作品賞は、
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(通称「エブエブ」)
が受賞。
作品賞を含む7部門を受賞したので、これは総ナメと言って良いでしょう。

【第95回アカデミー賞 受賞者一覧】「エブエブ」が作品賞、主演女優賞など7部門受賞! https://eiga.com/l/cvV8O

私は、こういう時はドヤ顔になるしかありませんが、公開翌日の先週には観賞済みであります。

あ、感想ですか?
んー。そうですねぇ。

まぁその前に言及しておけば、アカデミー賞ってものの立ち位置は、ここ10年くらいで変容していて、特にここ数年で非常に加速しているのです。

昔は、「その年で一番面白い作品に贈られる映画賞の王様」って感じだったのですが、最近は、「その年を象徴するにふさわしい映画に与えられる賞」って感じでして。

作品賞受賞作品となれば、「なにぃ!見に行かねば!」と以前は思ってましたが、最近はそうでもありません。
2021年の「コーダ」も、2020年の「パラサイト」も、めちゃくちゃ良い映画ではありますけどね。

「その時代を象徴するにふさわしい映画に与えられる賞」
ってことなら、映画館と映画体験を復権した、「トップガン マーヴェリック」にこそふさわしいと個人的には考えますが、それは絶対にないと予想していたので、驚きではない。

しかし少なくとも、アカデミー作品賞を受賞した映画ともなれば、一見の価値は担保されてるので、気になる方は見に行きましょう、という話です、エブエブ。

え?ああ、私の「エブエブ」感想ですよね。そうですよね。

それは一旦横に置いておいて、「エブエブ」は賞も総ナメ、かつ世評もすっごく高いんです。

批評集計サイトRotten Tomatoesでは、
批評家の肯定率が、95%。
批評家のみならず、一般観客の肯定率が、88%。※3/14朝時点
批評家と一般観客の肯定率がここまでの数値になるのは、一年に一本あるかどうかくらいの水準であります。

世界最大の映画データベースIMDBでは、363,700のレビューが投稿され、平均は10点満点中の8.0/10.0。
これまた、近年の映画では、最高クラスの平均値。
※こちらも、3/14朝時点。

いずれも、アメリカを中心とするレビューサイトではありますが、クローズドな環境でもないので、英語圏を超えて、世界共通の声といって良いでしょう。

ということはね。

この映画は面白いんです。

批評的に見ても、エンタメとしても、とっても優れてるんです。

ぶっちゃけ、私には「エブエブ」の良さが微塵もわからず、凄さも面白さもおかしさも切なさも、全然感じられずに、なんなら眠かったんですが、それは私の感性がひん曲がってるのです。

データを信用しましょう。

「エブエブ」は、絶対面白い。

そういう目で見れば、、、

そう、そこのあなた。そこのあなたが「エブエブ」を観た際に、

面白く感じればそれは当然最高だし、

私と同じ感想になる人であれば、「そうかー。これがおもしろいってのは、世界は広いし、自分はまだまだだな」なんてことを思って、コロナ禍以降に味わうことが激減した、カルチャーギャップってのを味わうのはいかがでしょうか。

追伸)
今年は、ウィル=ビンタ=スミスのような事件が起きなかったのは楽しみ半減って感じですが、
「RRR」とレディーガガのパフォーマンスは最高でしたので、ぜひご覧ください。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

自分に何ができるかはわかりません。 しかし!夢への第一歩として、一層精進いたします。 どのような形でも、読者の方々のリアクションは励みになります!