言えなかった
さよならなんて言わないでもう
それももう言えないのね
カヤ / anewhite
僕はその言葉が言えなかった。
もうその言葉が言える状況じゃなかったから。
本当は言いたかった。さよならなんて、言いたくなかった。
さよならなんて言わないで、この時間が、ずっと、ずーっと続けばいいと思っていた。
「人として、大好きだったよ。」
何それ。
こっちは、人としても、恋愛対象としても大好きだったのに。
知ってたはずなのに。
そうして今日も、僕は君に囚われたままで。
君の遺した、君が教えてくれた曲をヘッドフォンから流す。
遠くで光る君を見つめていた
眩しすぎて逸らしてしまう
君にだけ言えない私がいて嬉しかった
それが君を好きな何よりの答えと気づいたから
君と月、会いたい夜に。 / anewhite
まだ僕の中じゃさよならできないや。
ごめんね。
ありがとう。愛を教えてくれて。
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