23.3.20大人を利用したおやつの食べ方
3歳手前の子どもが目の前にいる。
ちゃぶ台がある。
ちゃぶ台の上にはお菓子がのった皿が3つある。
ちゃぶ台の周りには大人が3人いる。
子どもはお母さんから言われてお菓子を持ってきてしばらくちゃぶ台の周りにいた。
彼の背丈では台の真ん中のお皿に手は届かない。
台の周りに座ってる大人の太ももに腰掛け、少し愛想を振りまいてから、太ももに足をかけ立つ。少し時間差をつけ、真ん中にあるお菓子に手を伸ばす。笑顔を振りまきながらお菓子を食べて次の人に移り同じ行動をする。3人の大人の太ももに乗り終わると、そそくさと去り、車のおもちゃに興味は移っていった。
3枚の皿の内訳はアスパラガスという棒状のスティック菓子が20本程。他二皿には4つづつお菓子があり、その場にいる大人に出されたものだが、アスパラのお菓子はほぼほぼ子どもが食べ、他の二皿も一個づつお菓子を取って食べ、一通り食べた。その時太ももを上手く使われたのは、子どもより立場が下で文句も注意もしない、私だった。彼の手際の良さにアッパレを送りたい。
お菓子を食べたいと泣くでもなく、激しく訴えるでもなく、シレッと怒られないように少しずつ食べ欲望を満たしていく。かしこっ!魅力的な賢っ!