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決断力/羽生善治(角川新書)

最初に書いておこう。私は読書家ではない。活字を読むことが嫌いというわけではないし、本屋巡りも大好きだ。本屋で棚を物色して、新たな本と出会う。これも大好きだ。だが、読書家とはとても言えない。趣味は読書とも言えない。

そのような私が、ページをめくりたいという欲にかられたのが、題の本だ。筆者は言わずと知れた将棋界の至宝、羽生善治氏。 

氏が将棋を指すにおいて次々に決断してきた一手。それはほぼ直感に端を発するとのことである。理論最優先に指していたのかと思えば、違うらしい。ここで私の大きな共感が広がる。私も物事を決断するために、理論よりもまず直感で決めているからだ。

羽生氏のような偉大な棋士に感銘ではなく「共感」、大変恐縮しているのだが、それが偽りのない気持ちなのでそう素直に表現する。私はこの本に共感の嵐だったのだ。そして自信を頂いた。直感だらけの自分の意思決定方法に、どこか「これでいいのかな?」と迷っていたところに、あの羽生氏もそれを大切にしているということに。

我こそは直感派!という方にはぜひお勧めしたい。そうでなくても、将棋がお好きな方に。

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