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40のおっさんだけど、映画「魔女見習いをさがして」が良すぎて泣いた

今、コンビニの駐車場に車を停めて涙をこらえながらこれを書いてる。この後、仕事にもいかないといけないし、なんならまだお昼ご飯も食べてない。

け・ど!今、書いておきたくて書いている。どーしても今書いておきたくて書いている。

そう、今日は映画おジャ魔女どれみ「魔女見習いを探して」の公開日。

朝から見に行った。

めちゃくちゃよかった!

このたった11文字で完結るすはずの気持ち。それだけだとなんだかもったいない気がして…

なので、誰からも頼まれてないけど、noteに残しておきたい。いろいろな言い回しを使って、華麗にまとめておきたいけど、そんなことをしてたら気持ちが冷めてしまいそうなので、とにかく支離滅裂でも浮かんだことをそのまま書くスタイルでいきたい。

なお、公開初日ということもあるので、まだこれから見る!という人も多いはず。

なので、ネタバレにはならないよう、極力内容に触れずに書くので抽象的な表現になることを予めご了承ください。予告編に出てたワードやセリフのみ使わせていただきます。

なお、事前情報としてこれを書いている僕は…

・おジャ魔女どれみは見てない

・おジャ魔女カーニバルという曲は好き

・映画館には数回しか行ったことがない

・むしろ1人で映画館に行ったのはこれが初

つまり映画に関してはど素人、作品に関してもほぼ知らない状態です。

にもかかわらずめちゃくちゃよかった。つまり原作を知らなくても伝わる作品だと思います。

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画像引用:https://natalie.mu/comic/news/404569

はい、というわけでさっそく書いていきたいんですけど…まずねぇ、なんといっても最初に言っておきたいのは映画の設定。設定からしてツボなんですよ、この映画の。

おジャ魔女どれみ20周年記念作品として描かれた本作なんですが、実はどれみちゃん達はほとんど出てこないんですよ。

え?どれみちゃんたちが出てこないのにおジャ魔女どれみなの?って思う人もいるかもしれませんが、そこは安心してください。

当時、おジャ魔女どれみを見ていた子供たちが主人公という設定なんです。この設定がめちゃくちゃいい!

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上の画像で魔女のシルエットになってるどれみちゃん達を追いかけてる3人の子供たち。これが本作の主人公なんですよ。

この設定は賛否両論あるみたいだけど、個人的にはかなり好き。どれみちゃんが主人公の続編が見たい気持ちもわからなくはないんですけどねぇ…

ちなみに僕はおジャ魔女どれみを見てはないんですよ。なんかまるでリアルタイムで見ていて、映画化に熱くなっている風を装ってすいません。

僕が今41歳だから、20周年記念ということは、放送が始まったのが21歳の時。つまり大学3年生な訳ですよ。この頃はテレビもほとんど見なくなってて。ましてやアニメなど完全に視界に入ってなかったですねぇ。

それでも不思議と主題歌のおジャ魔女カーニバルは知ってました。誰かがカラオケで歌ってたのかな?めちゃくちゃキャッチーでいい曲だなって、よく聞いてました。

おジャ魔女どれみに関してはそのくらいの思い入れなので、普通なら映画化と聞いても特に何も思わなかったでしょう。それなのに、なぜ公開初日に見に行って、さらにはnoteまで書いているのか?その理由がこちら。

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そうなんすね、写真左をご覧ください。ももクロのリーダー百田夏菜子さんです。僕はめちゃくちゃももクロが好きで、ももクロの情報はチェックしています。それがきっかけで映画化のニュースを知りました。

でもまぁ、ももクロは好きだといっても全ての出演情報を追えてるわけではないんですよ。今や国民的人気アイドルグループなわけで、その出演量ときたらハンパない。全部を追ってたら時間がいくらあっても足りないのが現実です。

基本的にはライブ中心。で、その他の露出は見れるものは見ようというスタンスでゆるく楽しませてもらってる感じ。だから映画もどうしても見る!とは思わなかったんですよ。初めはね。

ところがですよ?なんとなく見てた、YouTubeにあがってたわずか1分の予告編ムービー。こいつに心を鷲掴みにされてしまったんです。

それがこれなんですけど…最初はなんとなく声優としての夏菜子ちゃんの声はどんなもんなんかな?くらいの気持ちで見てみたんすよ。

そしたらもーーーー完全にやられました。なんなん?って感じ。

「この出会いが教えてくれた、好きでつながる喜び」

これですよ、このコピーがドンピシャで刺さった。というか、これオレのための映画じゃないの?って思うほどに。

同時に映画の設定を知ったんです。さっき言ったやつです。どれみちゃんが主人公の続編ではなく、当時見ていた子供たちが大人になってからの話だと。なにそれ、おもしろそうって。

僕はおジャ魔女どれみは見てなかったけど、子供の頃に好きだったアニメや漫画は死ぬほどある。

それらはとても大切な宝物で、それがあるから大人になった今もがんばれるとかマジであるんすよ。漫画やアニメは人生の教科書だと思う。

さらにこの画像ね。

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この、後ろから追いかけてる子供たちのシルエット。

これが刺さったんですよ!

だって追いかけたいじゃないですか。子供もころに憧れたアニメのキャラクターなんて永遠のヒーロー(ヒロイン)ですよ。

ここのシーンを是非予告編の動画で見ていただきたい。静止画だとわかんないかもだけど、この追っかけてる感がマジで刺さってしまって。

何度も予告編を見てたから、実際に映画館のスクリーンでこのシーンを見たときは泣けたなぁ。あれ、映画ってけっこういいじゃん?デカい画面で見ると違うね!って思った。

大人になってから好きになったものって、どこか追いかけれないところがあるんですよね。

いや、なんていうんかな…決して好きの度合いが薄いって意味じゃないんだけど、カッコいいバンドを知っても、追いかけれないところがあるんですよね。情報を追うとか、ライブに行くとかでなく、精神的な意味でね。

どちらかというと自分もがんばろうって感覚になるというか。子供の頃に夢中で好きなものを追っかけた気持ちとはちょっと違ってきてる。

そういう「憧れ度」的なものは、子供の頃に好きだったものとは比べ物にならないところがあるんですよ。だから子供の頃に好きだったもの、憧れたものって永遠に超えられないところがあると思うんですね。

なんだかこの映画はそんな子供の頃に好きだった作品の全てを肯定してくれてるような気がしてきて。

だからおジャ魔女どれみを知らなくても刺さるのかぁ、と思った。

この子たちには、たまたまおジャ魔女どれみだったわけで…僕は全く別の作品を浮かべながら観れた。

子供の頃に憧れた作品を通じて、今に希望を見出す物語

うん、これだと思う。映画おジャ魔女どれみ「魔女見習いをさがして」の本質はこれだ。

だからどれみを知らなくても、自分にオーバーラップさせて見ることができたんですね。

映画の中で主人公の3人は、住む場所も年齢も性格も全く違います。そんな3人を結びつけたのがおジャ魔女どれみという子供の頃に好きだった作品。この設定が本当にいいよなぁ。

大人になると、好きなことってけっこうデリケートだったりするじゃないですか。いや、それが大衆ウケする記号になったものなら怖くないんだろうけど、ニッチなものだとちょっとね。

実は僕もかつては「ももクロを好きだ」って言えませんでした。

へーアイドルねぇ(ニヤニヤ)とか思われたらどうしよう?的な。

今思えばどうしようもクソもなくて、人の好きを笑うような奴とにはドロップキックを喰らわせばいいだけなんですけど、そんな些細なことが怖かった時期もあったんすよ。

まぁ2012年の初紅白出場で彼女たちのパフォーマンスを見て、そんなちっぽけな思いは吹き飛んだんですが。まぁこれはまた別の話。

売れてるものに合わせにいく…とかなら安心するんだろうけど、自分で決めた好きなものって基本的に偏ってたり、どこか世間とズレてたりする。

そこを無防備にさらけ出すのってちょっと怖いんですよね。

男が少女漫画を好きだとか、アイドルを好きだとかって、どこかレッテルを貼られることがあるじゃないですか。そんなものはそれこそ記号でしかないんだけど。

売れてるものに安心するのも記号で、誰かの好きなものにレッテルを貼るのも記号。やっぱり記号になったらおもしろくないよね。

好きなものくらい自分で決めないと。

どう考えても自分の好きなものは誰にも否定できないわけで、そこを世の中に合わせに行く必要はなくて。これが好きだ!って言い切れたら、きっとそこから何かが始まる。

これは何も、漫画とかアニメだけの話じゃなくて、もっと広い意味でのことです。

つながりが大事だって言われるこの時代に、ひとりぼっちが好きだって人もいるだろうし。そんな理解されない好きを抱えてしまうと、世の中とズレてて苦しいかもしれない。

けど、同じように思ってる人は必ずこの世界にいる。それ故に公言することができれば思いもよらないつながりが待ってたりする。あなたを待っていたんだと言わんばかりに。

子供の頃に好きだったことを思い出そうよ!そこにあなたの原点があるから。

映画おジャ魔女どれみからは、そんなメッセージを感じました。いや、ほんと原作見てないから思いっきりズレてて「そうじゃねぇよ!ここに伏線がちゃんとあるんだよ!」って言われたらどうしようって思うけど(笑)

自分の好きなことを肯定してくれた。しかも子供の頃に遡って。だから僕は泣きました。泣きっぱなしでした。

「みんなは大人になったら、何になりたいの?」

というどれみちゃんのセリフからこの映画は始まります。そしてラストは、

「ねぇ、何になりたいか決まった?」

で、締めくくり。あれだけ悩んでた主人公の3人も、口々になりたいものを言います。

そこが本当にいいんですよね…「好きなものになりたい」ってもうベッタベタに手垢のついた王道の言葉だけど、それをズバっと伝えてくれる心地よさというか。

映画を見ている90分間?だったかな。きっと見ているみなさんも、それぞれのやりたいことや好きなことを考えながら見るでしょう。

もしかしたら、もやもやしている気持ちに答えを出せるかもしれません。そんなパワーがある映画だった。最高だった。

しかも最後に魔法の意味を解釈するシーンがあるんだけど、それもすごく納得で…あ、これ以上はネタバレになるか。危ないからこの辺でやめとこう(笑)

僕は普段はDJパフォーマンスをやってたりするんだけど、ライブでおジャ魔女カーニバルも流したりしてます。

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けど、それはただ曲が好きだから流してただけでした。映画の中でも感じたけど、やっぱり名曲だと思う。曲単体で見てもすばらしい。

でも、この次にライブでおジャ魔女カーニバルを流すときは、また違う思いを乗せて流せると思う。おジャ魔女カーニバルに意味ができてしまった。早くライブがしたいなぁ。

この映画に出会えたのも、ももクロのおかげ。これも好きでつながる喜び。みんなもガンガン好きなことを大切にしていきましょう。

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あ、最後に夏菜子ちゃんの声はめちゃくちゃうまかったですよ!初めは「お、夏菜子の声だなぁ」って思ってたけど、映画に入り込むとそんなことも忘れてしまうほどでした。

いやぁ、よかったなぁ。本当に見てよかった。

もう一回見に行こうかな。とりあえず言いたいことは全部言えたと思うので、涙を拭って仕事に行こうと思います。忘れてたけど仕事に行く途中だった。

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なお、職場に行ったらこんな険しい表情をしたおっさんが目の前にいました。今からこの人に映画おジャ魔女どれみの魅力を語って、この険しい顔を笑顔にしようと思います。

その様子はYouTubeにアップしたので是非。

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