農林中金のCLO
はじめに
これはもう皆さん知ってると思いますが、農林中金が多額のCLOを買い込んでいるという話です。以下はシンオウさんの動画の内容になります。資産運用に関して、私が利用してる本もご紹介します。
ゆうちょ銀行とJAバンクの超ヤバい裏話【CLOとレバレッジドローン】農林中金と農業、リーマンショックの次の金融危機は日本から
ゆうちょ銀行などの日本人の貯金と、日本の農業などが、アメリカのレバレッジドローンやCLOのせいで、ぶっ潰されるかもしれないという衝撃の裏話 JAバンクが倒産危機の理由とは?
アレがCLO、ハイイールド債を買いまくってる?2:40~
これによると、日本の銀行は高債務のアメリカ向けローン債権であるCLO総額の3分の1相当を購入しているという。さらに日本の買い入れによってCLOの市場規模が、1兆ドルを突破したとのことです。日本は、AAA格付けのCLOの実を購入しているというが果たして本当だろうか?売買状況については、世界的にこのリスクが高いとされるCLOは売り越しされているのだが、これに対して日本の銀行などは買い越しにに転じているのだそうだ。
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ロイターのメガバンクに対するアンケート調査7:24~
アンケート対象の銀行はこちら
・三菱UFJファイナンシャルグループ
・三井住友銀行
・みずほ銀行
・三井住友信託銀行
・りそなホールディングス
・新生銀行
・あおぞら銀行
・ゆうちょ銀行
・農林中央金庫
CLOの運用残高が急増している銀行
・農林中央金庫
農林中金は米国を含めたCLO保有残高が6兆8000億円で、3か月に1兆円のペースで増加しており前年同月比1.8倍となっている。14:00~衝撃的事実がシンオウさんが口頭で説明します。
次回の動画では、ほかの銀行の状況を公表するそうです。
ブルームバーグの情報
でもそれって本当なの?シンオウさんってなんか胡散臭いんだよね!そう言う方に朗報はいありました!ブルームバーグの記事に堂々と公開されてます。さらに、農林中金が、買い付けを減らした可能性が公表されています。グラフを見てもらえればわかりますが、2019年は保有残高の伸びが鈍化しています。しかし、動画に挙げられた内容は事実であり、農林中金が大量のCLOを保有していることに変わりはありません。
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2018年度決算概要説明資料
農林中央金庫の決算概要説明の資料もありますのでこちらの8ページ目、13ページ目に注目していただきたい。ちなみに、わかりにくくするために市場運⽤資産という言葉を造語していますが、CLOは、日本語にするとローン付き担保の債務を細分化した証券というややこしいものになります。これに関しては、ローン担保証券という省略をします。
以下、のURLのPDF資料を参考引用しています。
8ぺージ市場運用資産の状況
市場運⽤部⾨総資産の格付別内訳をご覧ください。AAAランク以外の金融商品もこの銀行もってますね。CLOに限定してAAAというだけで、この金融機関が持っている金融資産のうち三割はもしかしたらゴミかもしれません。
13ページ目市場運⽤資産(CLO)について
詳細な分析や適切なリスク管理態勢の下、リスク・リターンを勘案しながら慎重な投資を実施
投資残⾼の推移
何故か、2018年に右肩上がりで買いこまれたCLOであるが、ブルームバーグの記事によるとCLOの規模は、8兆円になっているという試算が手ています。記事のタイトルは、CLOを減らしたかのように書いていますが、保有量は減っておりません。以下ブルームバーグ引用
農林中金のCLO保有残高は、18年3月末の約3兆8000億円から四半期ごとに増加し、19年6月末に8兆円にまで拡大。投資対象は全て「AAA」格に限定しており、市場運用資産に占める割合は約13%となっていた。
市場運⽤資産に占める割合・資産内容
CLOの割合についてはこちら↓
市場運⽤資産の11%
全てAAA格
全て満期保有⽬的
CLOはいいからこのクレジット等36%は何なの?
この36%のクレジット等もぼかして書いていますが、これはクレジットデリバティブではないかと筆者は考えています。クレジットデリバティブ(英: credit derivative)は、企業のデフォルト(債務不履行)のリスクを取引する金融派生商品の総称である。伝統的なデリバティブが、株価や為替の変動である市場リスクを取引するものであるのに対して、クレジットデリバティブは、企業のデフォルトのリスクを取引する。クレジットデリバティブの種類は以下の通りです。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
ファースト・トゥ・デフォルト・スワップ(FtD)
債務担保証券(CDO)
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つまりどういうことだってばよ?
農林中金の保有するCLOは、AAA格付けですが、それ以外の金融商品は、Aランク以下のジャンク債つまりゴミではないか?ということです。まあ企業の連鎖倒産や不渡り手形が出回っているという情報は今のところ、先進国ではあんまり聞かないので、今すぐにクレジットデリバティブが危険であるとは言えませんが、警戒しておく必要があるでしょう。このように、リスクの高い金融商品を買い過ぎたせいで、破綻してしまった場合、農林中金は、農水産業協同組合貯金保険制度に加入していますので、貯金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護対象になりますので、ご安心ください。近年増税している消費税、所得税、相続税、有価証券の譲渡益課税や配当や利息への課税、で穴埋めしてくれるはずです。また、中国に関しては、近年頻繁にデフォルトをおこしているので注視する必要があるでしょう。筆者は、12月~3月キャッシュポジションを高めることにしますが、投資は自己判断自己責任でお願いします。
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