言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか
一度でも芸人をやりたいと本気で思ったことがある人ならわかると思うが、大人になった今でも、笑わせたいのだ。みんなの前で発表する時は絶対ボケを入れたいし、思うような返しができなかったときは落ち込む。滑る可能性があっても、思いついたボケを試さずにはいられないし、それを言う前には心臓がバクバクする。
27歳になった今でも、自分は芸人に憧れているのかもしれない。
M-1は全部観ていることもあって、読んでいて納得できる部分も多く非常に面白勝ったが、僕はそれよりも、今の自分が誰かと会話する際に、活かせそうなポイント・テクニックについての記述に惹かれてしまった。
これから自分が意識していこうと思えた要素を3つ
①自虐はウケない
自分という、一番手軽に貶められるものを貶め、きつい言葉や表現を使うことで安易に愛想笑いを引き出せてしまう。自分もかなりやりがちだし、実際に自分のことを蔑んでしまっている部分があって、ウケようとするわけでもなく言ってしまうこともある。辞めよう。精神衛生上もよくない。
②下ネタに引いてしまうとみんな引く
下ネタに限らず、誰かが何かを言ったときに、見捨てるのは簡単だが、そこに付き合ってあげないと、場は盛り上がらないし、相手も自由に話ができなくなってしまう。
返しがにがてだと、スルーしてしまったりもするが、相手にとってはあまりうれしくないかも。返しのレパートリーを増やしたい。
③内輪受けする話ばかりだと、それが通じない時にしんどい
これも耳が痛い。自分がやりがちなのは、わかる人にだけわかればいい、という心持でやるボケ。この中の一人でも知っていてつっこんでくれたらいいや、と思って言うのだが、それをやりすぎると、知らない人との会話で引き出しがなくなってしまう。ボケ方、自分のキャラ等も、知っている人がいないと出せなくなってしまっている状態。誰とでも盛り上げれるような、より大衆に理解されるような言葉選び・ボケ方もしていこう。
今から10年前、高校生のころ、僕はお笑い芸人に憧れていました。
携帯を買ってもらい、ワンセグでテレビ番組を録画できるようになったことがきっかけで、見始めた「しゃべくり007」。
出ているみんなが本当に楽しそうで、笑っていて、自分もこんな風にふざけて、笑っていられるような大人になりたいし、それが仕事になったら最高だな。と思うようになりました。
気付けば27歳になり、その頃は想像もしていなかった仕事をして、刺激的な毎日を送れているわけではないけれど、かといって、つまらなすぎるわけでもない、他の多くの社会人と同じような日々を送っています。100点の人生とはいいがたいけれど、かといってもう一度本当に芸人をやりたいかと言われると、そんなこともないような気がする。自分より年下の芸人がどんどん出てきて、活躍している彼らを見ているから、今更、、、、とあきらめているのかもしれないし、職業として芸人をすることに興味が無くなっているのかもしれない。もしくは、もっとやりたいと思えることが出てきているのかも。
でも、やっぱり誰かを笑わせる方法を考えて、それをものすごい緊張感の中でやって、ウケたときは最高。達成感がすごい。
そういうのを味わえる仕事がしたいなあ。
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