仕組化で仕組化する

「リーダーの仮面」「数値化の鬼」に続く3部作の3作目。
一度読んだのですが、なかなか理解しきれず、再読です。

とにかく仕組化 安藤広大

いかなる時も仕組みに目を向け、問題を解決していく姿は必ず我々を救ってくれる。
なぜなら、一人一人が何に集中するのか、どういう改善に取り組むのか。
その差が積み重なってビジネスは上手くいくから。圧倒的多数であるできない人に合わせて仕組みを作り、全員を活かすことで、仕組化された優秀な組織を作ることができる。


最初にこの本を読んだ時から「仕組化」というキーワードが頭に残り、仕事をしながら「仕組みを作らないと」と考えるのですが、実践できていませんでした。

今思うと自分がやっていたことは、
「○○をすれば売り上げが上がる」
「××の原因がわかる」
    ↓
「じゃあ△△をしよう!」
という分析からのアクションを考えていただけだったのです。

自分にできていないこと、日々意識することが多すぎてごちゃごちゃになっていましたが、仕組化は仕組化。分析は分析。まずはそれらを切り分けて考えます。

「△△を皆が自然にできるようにするために何をしなければいけないか。」
これを考え、実行することが仕組化になります。

「会社が変わる」というのは、どういうことなのでしょうか。
それは、「会社の仕組みが変わる」ということです。
制度やルールを手に入れなければ、具体的には何も変わらないということです。
単純に人が代わったり、気持ちが入れ替わったりすることではありません。

とにかく仕組化 P248


仕組化はこれまであまり考えたことがない領域で、分析のほうが楽しいと思ってしまっている自分にとっては、なかなか億劫です。
でも、仕組を変えずに「何かを変えた」ということは確かにできない気がします。
たとえ売上が上がったとしても、結局プレーヤーとして存在していたことになってしまう
具体的に仕組化を考えてみると、
「△△をやってもらったらチェック表に丸を付ける」
「目標に対して成果割合を見えるようにする」
等々、やり方はいくらでもある。

「社員同士ではなく、社員とパート・アルバイトの関係は違う」と拒絶してしたくなる面もありますが、同じ人間。社員だから厳しくても働くとか、バイトだからやる気がないとかそんなことはないはず。
褒められたらうれしいし、成果が出たらモチベにつながる。

特に今の店はみな、責任感を持って働いているはず。きちんと説明し、納得したうえで仕組に乗っかってもらう。そのためにも、きちんと結果につながるルール化をしていきたい。

分析からの正しい判断、そして仕組化をするところまでが一つのサイクルだというルールを自分に課すことで仕組化していこう。

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