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読書メモ

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読書記録のまとめ。
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#洋書

読書記録「The Red-Headed League」アーサー・コナン・ドイル著

Arther Conan Doyle 邦訳は「赤毛連盟」。日本語版も青空文庫で読むことが出来る。 短編で読みやすい一作。 当初、日本に入ってきたばかりの頃に「禿頭倶楽部」と翻訳されたというのがあまりに衝撃的で、ちょっと原文で読んでみたくなった。 今でも赤毛というのはなんだか分かりにくい。だからって禿頭でいいかという問題はあるけれど… 挿絵もなかなかの衝撃。 物語はホームズのもとにやってきた質屋を営む依頼人の話から始まる。 その依頼人、ジャベス氏が話し始めた奇妙な”赤毛連

読書記録「Northanger Abbey」ジェイン・オースティン著

Jane Austin E-books Dictionary 出版は他の作品のほうが早かったものの、実質的な第一作であるノーサンガー・アビー。 他の作品よりちょっと滑稽な、喜劇的作品とされる。 ちくま文庫から出ている中野康司翻訳のレビューが高めなので、翻訳版を読んだ方が楽しめるのかもしれない。 ちくま文庫から出ている邦訳もそのままノーサンガー・アビー。 ダウントン・アビーでも出てくる“abbey”は大邸宅。 修道院の建物のことだが、修道院であった建物を貴族や富豪が購入し

読書記録「The Importance of Being Earnest」オスカー・ワイルド著

Oscar Wild Samuel French 1980 オスカー・ワイルドの喜劇。舞台での初演は1895年。 英語版の無料公開あり。 最後は大団円で終わる、最後まで楽しい一冊。 邦訳は"真面目が肝心"。 "earnest"はCambridge Dictionaryでは以下のように定義されている。単に勤勉というだけでなく真面目すぎる、という感じ。 元のタイトルは物語のキーとなる名前のアーネスト(Earnest)と単語としての"earnest"をかけているが、訳にそれ