私と陶芸
今からちょうど一年ほど前、私は初めて、マグカップをつくった。
想像していた姿とは違うものが出来上がったが、とても気に入った。
魔女の宅急便に出てくるニシンのパイみたいなデザインで、そんなに大きくなくて深いカップを作りたかったけど、実際出来上がったのは思っていたよりもずっと浅く平く、やや長すぎる取手のついた不思議な器のようなものだった。
あまりにもみた事のないタイプのマグカップだったので、笑ってしまった。
実際に粘土に触っているうちに、頭で考えていたこととは違うことをやってみたくなり、やってみた結果出来上がったものは、私の中にある表にはではない自分の無垢な創造性の権化のようで、新しい親しみをおぼえた。
次に作るものは一体どんなものになるのだろうか?
とても人気の陶芸スタジオで、月会員になるまで1年半〜2年待ち。
今わたしはいつかくるであろうその連絡を気長に待っているところだ。
その時の自分は一体どんな陶器を作るのだろう。
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