アラレニモマケズ
身バレが無いよう詳細は伏せさせて頂くが、食品関係の会社で働いている。
食品関係の会社あるあるとしてまず思いつくことが、月に一度検便を提出しなければならないことだ。ノロだとかコレラだとか伝染する類のウイルスに感染している人間がいては問題になるためだ。
そういったわけで、その昔アイドルはうんこしないよと言われていたが、僕はうんこをするし、これを読んでいる人の知人の食品会社で働くかわいい子たちもうんこを毎月ツンツンしているのである。すみません、その子紹介してもらえません?
食品関連産業に従事している人は日本に約850万人いるらしい。仮にその内の半分が女性だとすると約400万人の女性が月一でうんこをツンツンしていることになる。つまりは日本には400万人ものアラレちゃんが存在しているということになるのだ。これだけのアラレちゃんがいて、日本の挨拶が「んちゃ!」じゃないことは正に奇跡と言っても過言では無いのではないか。
それにしても悲しい。何が悲しいかって、ここからこの期間までに検便を提出して下さいって案内が貼られだすと便意を催した時に「今採取しないとうんこが勿体無い!」と、うんこに対して勿体無いという感情が芽生えることなのである。普通に生きてて「今うんこをただ体から排出するのは勿体無い!」って感情にならなくない…?
その内うんこに対して情が芽生えて、うんこが可愛く見えて、うんこなしじゃ生きられない体になって、うんことともに歩んできた人生を思い返したのちに死んで、残された遺言には「棺にはうんこと一緒に入れてくれ」と書かれていて、うんことともに火葬される。そして東にうんこを我慢する子どもあればトイレが終わるまで入り口で見張ってやり、西にうんこしたい母あれば持っている荷物を変わりに持ってやり、南にうんこ漏れそうな人がいれば、怖がらなくてもいいと言ってやる幽霊となる。そういうものにわたしはなりたい。
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