見出し画像

相手によって話し方や話題を変える2

三流は、誰に対してもローテーション

二流は、お決まりのワンパターン

一流は、自在にコミュニケーションの型を操れる

・賢い話し方をする「分析家」タイプへの傾向と対策

このタイプの特徴は、興味があることには熱中するものの、必要がないと判断したら途端に関心が薄くなることです。いわば、「理系タイプ」というか、研究職やお医者さんなど、頭のいい人に多いタイプです。口数が少なく、知性に優れているこのタイプの人は、雑談が分かりやすい形で盛り上がらないことも珍しくありません。そのため、話し手としてはつい不安に思ってしまいがちですが、リアクションが大きくないだけで、話にまったく興味を示していないとは限りません。話している話題に乗っているのか、乗っていないのかを見極めるために、相手の目の色や言葉などの変化に、いつも以上に敏感でいたいところです。

具体的な話題としては、井戸端会議のような雑談、笑い話などではなく、相手の知識欲求や好奇心を満たすようなものがよいでしょう。好きなものはとことん好きなタイプでもあるので、相手の好きな分野に早い段階で気づけると対策もラクになってきます。
話し方のコツとしては、「今日の話は3点あります」「ポイントをまとめますと・・・」など、整理しながら話していくことを心がけましょう。また、先に結論を提示して、あとから説明する順番で話を進めてください。早めに「おもしろそうな話だな」とメリットを感じさせて、その根拠を補足していくのがポイントです。

・とにかく明るい「ネアカ」タイプへの傾向と対策

明るく社交的な「ネアカ(根が明るい)」タイプの人。社交性が高く、楽しいことや、人とふれあうことが大好きなこのタイプの人は、当然ながら雑談も盛り上がりやすくなります。

具体的な対策としては、上手に聞くことが大切です。基本的にはリアクションや質問などで会話を広げていきましょう。ただ、注意が必要な点としては、このタイプの人は話題がコロコロと変わったり、脱線したりすることが多いことです。放っておくとついつい脱線していってしまうので、「今何の話をしたいのか」「どこに向かって話しているのか」を見失わないことです。脱線しすぎたら、「あ、○〇といえば、さっきの話に戻りますが」などと方向修正することも必要になってきます。なお、このタイプの人は理詰めで攻めきれないところがある代わりに、理に適わないものでも、心の赴くままに判断を下してくれることが多々あります。付き合う際には、言葉の表現など、態度をポジティブに。できればヨイショしながら会話をしていくと勢いに乗り、実力以上の力を発揮してくれるタイプです。

・あまり主張しない「控えめ」タイプへの傾向と対策

最後に大人しい「控えめ」タイプの人です。このタイプの人は自分の意見を表に出さない、決断が苦手な人が少なくありません。このタイプの人は「想定外のこと」が起きるのが苦手です。つまり、あくまでも自分のペースで、自分のやり方で判断をしていきたいと考えています。

このタイプと接するときには、とにかく相手に合わせること。極端な話、相手がよく黙り込むようなら、定期的に沈黙が起きてもOKだと思います。困っているのではなく、自分の中で考えて、飲み込んでいる作業なのです。ちなみにこのタイプは、大人しく、相手に対する適応性が高いのですが、慣れてくるとかなり気安く、内弁慶的な態度が出てくる人もいます。そうした一面が出てくるようになれば、人間同士の結びつきができあがったといってよいでしょう。ここまで関係が進めば、お願いごとなどもしやすくなりますし、話を聞いてくれる可能性もグッと高くなります。

【会話は相手の特徴に合わせて微調整する】

「超一流の雑談力」安田正著 より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?