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柔らかく的確に伝える「クッション話法」

部下に厳しいことを伝える。あるいは、上司にトラブルを報告する。人に「悪いニュース」を伝えるのは、誰にとっても気が進まないものです。

相手によくない事実を伝える場合、相手にできるだけショックを与えずに伝える方法があります。それが、「クッション話法」です。

【ダメな話法】No But話法

「最近、遅刻が多いようだな。せっかく、売上業績が上がっているのに台無しじゃないか」

最初に「悪いニュース」を伝えて、あとから「ポジティブな内容」でフォローするという話法です。「悪いニュース」をストレートに先に伝えると、相手は精神的にショックを受けるので、後半の部分は上の空になってしまいます。ネガティブな印象だけを強烈に与えて、相手を落ち込ませる話法です。

【クッション話法1】Yes But話法

「悪いニュース」を直接伝えないで、クッションを入れる。

「最近、売上業績もアップしているし、すごくがんばっているね。ただ、遅刻が多いのは問題だな。時間厳守で頼むよ」

まず、ポジティブな情報を伝える。相手のできている点、長所、メリットなどを伝えて、ポジティブな雰囲気をつくってから、「悪いニュース」を伝える。

【クッション話法2】Yes And話法

「プラスの情報」に「プラスの情報」を上乗せする。

「最近、売上業績もアップしているし、すごくがんばっているね。さらに時間厳守できると最高だな」

叱る、欠点を伝えるのではなく、「してほしい」「できるといいね」と付け加えると、かなりマイルドになります。

【クッション話法3】Yes How話法

「最近、売上業績もアップしているし、すごくがんばっているね。どうすればもっとよくなるか一緒に考えてみよう」

「悪いニュース」を直接伝えずに、疑問文形式で、本人に考えさせるパターンです。結果として、「遅刻を減らして、時間厳守したいと思います」とう答えを本人に言わせるのです。本人に気づかせることを目的とした「Yes How話法」は、部下の行動を改善させる効果の高い方法といえます。

【まずは「いい点」を伝えて、相手の心を開こう。】

「アウトプット大全」樺沢紫苑著 より

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