アウトプットの基本原則
インプットとは、脳の中に情報を入れる。つまり「入力」すること。アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を脳の中で処理し、外界に「出力」することです。
具体的にいうと、「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」がアウトプットです。
インプットすると、脳の中の情報や知識が増えます。しかし、インプットだけでは、現実的な変化は何ひとつ起きません。一方、アウトプットは「行動」です。アウトプットして初めて、現実世界に対して変化や影響を与えるのです。
◆アウトプットの基本法則1
「2週間に3回使った情報は、長期記憶される」
脳に入力された情報は、「海馬」というところに仮保存されます。その期間は2~4週間です。海馬の仮保存期間中に、その情報が何度も使われると、脳はその情報を「重要な情報」と判断し、「側頭葉」の長期記憶に異動します。だいたいの目安としては、情報の入力から2週間で3回以上アウトプットすると、長期記憶として残りやすくなるといいます。
◆アウトプットの基本法則2
「出力と入力のサイクル『成長のらせん階段』」
まずインプットする。インプットしたらアウトプットをする。アウトプットしたら、またインプットする。インプットとアウトプットをどんどん繰り返すことによって、自己成長できるのです。インプットとアウトプットを繰り返すわけですが、それは円のように同じ所を回るのではありません。インプットとアウトプットを一巡するたびに少しだけ成長できます。螺旋階段を上るように、上へ上へとどんどん成長していくことができるのです。
◆アウトプットの基本法則3
「インプットとアウトプットの黄金比は3:7」
多くの人は、「インプット過剰/アウトプット不足」に陥っており、それこそが「勉強しているのに成長しない」最大の原因といえます。インプットとアウトプットの黄金比は、3対7。インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やすよう意識しましょう。
◆アウトプットの基本法則4
「アウトプットの結果を見直し、次にいかす」
アウトプットしたあと、次のインプットの前に、絶対に必要なプロセスがあります。それが「フィードバック」です。フィードバックとは、アウトプットによって得られた結果を評価し、その結果を考慮して、次のインプットに修正を加えるという作業です。見直し、反省、改善、方向修正、微調整、原因究明。すべてフィードバックです。フィードバックを行うことで、行動が方向修正され、前の自分よりも必ず進歩、成長することができます。
【成功を収めたいならとにかくアウトプットが不可欠】
「アウトプット大全」樺沢紫苑著 より
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