緊張を味方につけると、パフォーマンスは上昇
「プレゼンテーションが苦手です」という人の多くは、「緊張が苦手」であるはずです。ある調査によると、「緊張が苦手」な人の割合は、全体の88%にも及びました。
生理学者ヤーキーズとドットソン博士の研究では、マウスに黒と白の目印を区別するように訓練し、マウスが区別を間違えたときには、電気ショックを流して学習を促しました。結果、電気ショックの刺激が適度なときにマウスは最も速く区別を学習し、逆に電気ショックが弱すぎたり強すぎたりすると、学習能力が低下することがわかったのです。
つまり、ある程度の「緊張」があったほうが、パフォーマンスはアップする。緊張は敵ではなく、味方であるということです。なぜならば、適度の緊張状態では、脳内のノルアドレナリンという物質が分泌されます。ノルアドネナリンは、集中力や判断力を高め脳のパフォーマンスを飛躍的に高めてくれるのです。
緊張してきたら、「パフォーマンスが上がってきた」とつぶやいてみましょう。ほどよい緊張の中で、堂々と高いパフォーマンスでプレゼンできるはずです。
【ほどよい緊張こそが、高いパフォーマンスの原動力だと心得よう。】
「アウトプット大全」樺沢紫苑著 より
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