粘土をこねながら言葉を紡ぐ
朝晩が涼しくなってきて、秋を感じ始める季節となりました。
どうも、秋が大好きなYAMASEIです。
先日のYicoは「ハロウィン飾りをつくろう!」でした。
紙で立体工作をしたり、粘土をこねてなにか作ったり。
そんな「何でもあり」なハロウィン工作企画です。
準備をして材料を整えていたら、開始前にロビーで声をかけたある青少年が
「ちょっとこれ、やってみたいです」
と配った小さなビラを右手でつまみ、ヒラヒラとこちらに見せながらやってきました。
「いらっしゃい。なにをつくろう?画用紙もあるし、粘土もあるし、少しうるさいけどバルーンもあるよ」
その青少年は粘土を手に取りました。濃い黄色の彩色粘土を、細長く延ばして整形していきます。命を注ぎ込むような手付きで延べ棒を行き来させながら、静かに形を整えていく指揮者のような手元を見て、YAMASEIは話しかけてみました。
「すごく丁寧に形を整えていくね」
「私、美術部なんです」
青少年は視線をあげると、
「絵や工作もそうだけど、歌とかも好きなんです」
と、粘土をなでながら言いました。
再び視線を落とした青少年は、好きな音楽や配信者さんのこと、部活のことや学校のこと、自分の好きな叶えたい未来像や、うまく理解してもらえない諦めなど、ポツリポツリと形を整えながら言葉を紡ぎます。
30分後に出来上がったのは、かわいい丸いカボチャ。
何かをしながらだからこそ、生まれる会話や青少年が吐き出せる思いもあると思います。それも含めて、「Yicoが青少年の居場所づくりのきっかけになればいいな」と改めて思った日になりました。
次回のYicoは、卓球フリータイムです。みんなで卓球しよう!