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白シャツとはファストボールである

老若男女問わず、誰もが一度は着たことがあるであろう、定番ファッションアイテム。

白シャツ。

普遍的で身近にあるアイテムあるにもかかわらず、つかみどころのない魅惑的な雰囲気を醸しだしている。

みんなが投げられる

白シャツの素晴らしいところの一つとして、その人の特徴に依存することなく着用可能な点であると、わたしは考えている。
球種で表現すると、ファストボール(ストレート)だ。
適当な握りでも、無茶苦茶なフォームでも、運動神経があろうとなかろうと、その人オリジナルのファストボールは投げられる。

配球論

ここで、皆さんは自分自身がどのようなファストボールを投げているのか把握していますか?
また、把握した上で意図的に狙ったコースに投げ分けていますか?

つまり、白シャツの着こなし方について考えていただきたい。

シンプルな白シャツを軸とした4シームコーディネート。
ギミックを効かせたムービングファストコーディネート。
スニーカーやバッグなど他の球種を際立たせたコーディネート。

わたしの場合、TPOに合わせて白シャツの配球考えながら、臨機応変に使い分けながら投げ込んでいる。
数年前はムービングファスト系を好んで投げていたが、最近は王道の4シームをバッターのタイプに関わらずど真ん中に投げ込むようになりつつある。
これまでスライダーやチェンジアップやカーブ等、あらゆる変化球も色気を出しながら投げていたが、結局4シームに回帰している。

4シームの形骸化

昨今のファッショントレンドやわたしが目にする街中の人の着こなしを見ると、年々4シームを投げ込む人が少なくなったように感じる。
ビジネスで白シャツを着ている人は例外として、ビッグシルエットTシャツやニットを使った着こなしが増えている。
社会情勢も影響していると思うが、ちょっぴり寂しい気持ちにもなる。

わたしは男女関係なく、4シームを軸とした投球をしてる人につい目がいってしまう。
そして、無意識にどのような配球で投げているのか、変化球とのバランスはどんな感じか、研究してしまう。

わたしは一石を投じたい。
誰でもいつでもどこでも投げられるが故に、白シャツをないがしろにしてはいないだろうか?
なぜ、この場面で白シャツを投じるのか、どんな思いで投じるのか、今一度見つめ直してみてはいかがだろうか。

書きながら思ったが、白シャツはファストボールではなく、“カッター(カットファストボール)”なのでは?
一回首を振って、ミット目掛けて目一杯ファストボールを投げ込もう。


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