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昨日の敵は今日の友

Allbirdsは異色なブランドである。

Allbirdsは組織力を重視しており、従業員だけでなく、製造パートナーへの配慮も欠かさず行っている。

Allbirdsは気候変動の危機に対して一人で達成することができないことを理解しているため、世界中の同じ志を持つ企業や団体等と積極的な対話と行動を続けている。実際に、競合他社の一つであるadidasと2020年4月からパートナーシップを組み、共通の目標である「史上最小のカーボンフットプリントのパフォーマンスシューズを生み出す」に向かって試行錯誤をしている。

実はadidasもサステナブルな取り組みを積極的に行っているスポーツメーカーの一つであり、2015年から環境NGOのParleyと提携し、海洋廃棄プラスチックを原材料としたランニングシューズを開発している。

そういうわけで、Allbirdsとadidasは業界の垣根を越えて、同じ船に乗っている。さながら吉本のピン芸人と人力舎のピン芸人がコンビを結成して、M-1チャンピオンを目指すかのように。

具体的な取り組みとして、Allbirds独自のカーボンフットプリント計測ツールをadidasの製造工程で活用している。そして、2021年5月21日に世界100足限定でFUTURECRAFT.FOOTPRINTがリリースされた。

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(出典:Runners Pluse)

カーボンフットプリントは2.94kgCO2eと極めて低い数値であるが、まだゼロではないとAllbirdsは語っている。また、2021年秋冬に10,000足限定で一般販売される予定である。

新時代の幕開けだ。

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