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廃材アート?

廃棄を促さない取り組みが着々と進んでいる。

廃材からアート

先日、NEW BALANCEがシューズの生産過程で発生する切れ端を和紙へと昇華させる取り組みが発表された。

このように、本来捨てられるものを価値あるものへと昇華させることを、アップサイクル (Upcycle) という。シューズに限らず、ファッション業界では、基本的に生地をパーツごとに裁断し、それらが縫製などの加工が施され、シューズやウエアとなる。
島精機のようなホールガーメント (立体成型) でない限り、100%切れ端が発生する。その切れ端をアートへと甦らせたわけだ。

コーヒー豆ヘッドライト

今回のような事例は決して珍しくなく、ファッション業界では環境問題の観点から、スポット的に実施されている。
つまり、廃棄を促さない手段としてアップサイクルを利用されたわけだ。間違っても、廃材アートを生み出すために廃材を出しているわけではない。

例えば、マクドナルドは自動車メーカーのフォードと提携し、大量に廃棄されるコーヒー豆の外皮をヘッドライトの部品に使用される予定である。

大きな事業になるわけではないが、一つ一つの取り組みが環境問題解決への一歩となるだろう。

いかに効率よく回収するか

今後の展望として、使用済み製品からほぼ100%回収し、リサイクルやアップサイクルへつなげる仕組みを作れるかが重要であると考える。
その際の肝となるのが汚れである。

バーゼル条約が改定され、汚れた廃棄物が対象外となった。

よって、汚れのつきにくい材料開発や、汚れる前提でそのまま廃棄をしても有害ではない植物由来素材といった研究へと発展するかもしれない。
個人的には、初手としてヨーロッパのようにデポジットシステムを導入していただきたい。

ポイント大好き日本人にはフィットするとずっと思ってるのにな。

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