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Allbirdsの真骨頂

前回はサステナブル戦略目標について言及した。

2025年までにカーボンフットプリントを半分(7.0 kg CO2e)に削減するために、Allbirdsは再生型農業再生可能素材環境的責任のあるエネルギーの3つの優先事項に着目し、それぞれに対して10個の定量目標を定めている。今回はこれらを実行するためのアプローチについて言及する。

Allbirdsは存在意義として掲げている「ビジネスの力で気候変動を逆転させる」に対するアプローチとして3つのステップを取り入れている。

STEP1:Measure(測定)
STEP2:Reduce(削減)
STEP3:Offset(オフセット)


減量をイメージしてもらうと理解しやすいかもしれない。
まず、あなたが食べているものがどれぐらいのカロリーなのか測定しなければならない。そもそも何が原因で体重増加につながっているのか把握しない限り、次の打ち手に進めない。
次に、カロリーを削減するための食事に切り替える必要がある。揚げ物が多いのであれば、油の少ない調理方法へのに切り替え、白米から玄米への切り替え等、レベル感はさまざま考えられる。
最後に、食事以外の方法でカロリーを減らす方法を取り入れる必要がある。フィットネスや睡眠といったものが挙げられる。

では、イメージしていただいたところで、Allbirdsの3ステップを見てみよう。

STEP1:Measure(測定)
プロダクトライフサイクルの観点から、素材製造輸送使用廃棄の順に進み、それぞれの段階でカーボンを排出している。よって、これらを測定することができれば、1製品あたりのカーボンフットプリントを把握することができる。ちなみに、輸送は企業全体の平均データを用いて工場から倉庫、倉庫からお客様もしくは店舗、そして返品などを考慮している。

2020年におけるAllbirdsシューズの平均カーボンフットプリントは7.6kg
CO2e
であった。これは一般的なスニーカーのカーボンフットプリント
である12.5kg CO2eより約40%低い数値(輸送排出量を除く)であるそうだ。

STEP2:Reduce(削減)
先述の通り、カーボン削減のために再生型農業再生可能素材環境的責任のあるエネルギーの3つの優先事項に着目している。具体的なアプローチは前回投稿した『Allbirdsのサステナブル戦略』を参照していただきたい。また、再生可能素材に関して、別途深堀りさせていただくこととする。

STEP3:Offset(オフセット)
オフセットとは、中和である。Allbirdsではすでにカーボンニュートラル (排出量と吸収量の差が0) を2019年に達成しているが、農業やクリーンエネルギーによってさらなる削減に取り組んでいる。そして、それは一ブランドだけでは達成し得ないため、あらゆるパートナーと協力し合いながら、カーボンオフセットに努めている。

以上3ステップをまとめるとこのようになる。

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(出典:Allbirds HP)

次回は再生可能素材について言及する。

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