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お洒落とプレゼン作成は似てるかも

確かなエビデンスがあるわけではない。
しかし、あえて断言しよう。

お洒落とプレゼン資料作成は相関関係があるのでは?”

もう少し気を遣ってもいいのでは?

わたしは工学部出身で大学院を卒業するまでの3年間研究室に所属していた。
そして、現在は自身が研究をしているわけではないが、研究所で技術戦略に携わっている。
研究の進捗や成果を示す手段として、プレゼン資料を作成し、対象者にシェアする必要がある。

フォント、色、グラフの選定、余白の使い方など、挙げたらキリがないが、せっかく中身がいいのに、資料構成で損しているなと思うことが多々ある。
というより、そもそも中身のいいプレゼンは総じて資料構成も水準以上である。

前提として、中身が一番重要であるが、その中身を損なわない最低水準のプレゼン資料構成は必要であると、わたしは考えている。

希少性

お世辞にも、工学部はお洒落とはかけはなれた世界である。
典型的な工学部コーデというものが存在するのだが、これ以上言及するのはやめておこう。
そういう意味では、わたしは工学部の中では異端であったと自負している。
それは学力というよりもその分野に対してそれほど情熱をもっていなかったからかもしれない。
一方で、ファッションに異常な執着心が芽生えていた。

研究室配属において、わたしはあえて厳しい道を選んだ。
当時新設されたばかりの研究室であったが、クリエイティブかつイノベーティブな若い教授であることだけを理由に、この研究室を選んだ。
予想以上に他の研究室と比べて求められる要求は高く、2週間単位で進捗報告をしなければならなかった。

運がいいことに、そのプロセスの過程で、プレゼン資料作成の基礎が自然と身に付けることができた。
そして、自然とプレゼン資料の見せ方を意識するようになった。
フォント、色、グラフの選定、余白の使い方など効果的に使う術をとことん突き詰めた。

その結果、学科内における研究発表会で優秀発表賞を受賞することができた。
受賞理由を直接聞いたわけではないが、研究成果の中身以上に資料の見せ方で差別化できたのではないかと、わたしは考察している。

ファッションをプレゼンに転用

わたしが用いた技はファッションのロジックをプレゼン資料作成に転用したことである。
例えば、色の使い方である。

ファッションにおいて、多色でコーディネートするほど難易度が高く、使い方によっては子供っぽい印象を与えてしまう。
このロジックをプレゼン資料でやらかすケースが意外と少なくない。
プレゼンにおいて、メインカラーアクセントカラーの考え方があるが、わたしはファッションを通して自然と身に付けることができていた。

また、プレゼンあるあるなのが、余白の使い方問題である。
1枚のスライドに文字やグラフや写真を無造作に余白に並べてある資料である。
中には、決められた枠からはみ出す悪態を晒す資料もある。
ファッションで例えると、チェックシャツにドッド柄のジャケット、ショッキングピンクのパンツに迷彩柄のシューズ、シルバーのアクセサリーにハットを被っているようなものである。
そのスライドで言いたいことは何か明確にすることによって、対象者に正確に伝えられる確率が高くなる。
ファッションも同様にどの部分を軸にするのかによって、他の部分の合わせ方も変わってくる。
これが、引き算の美学である。

それにしても、なんで◯◯省のような機関が作る資料ってあんなにダサいのだろうか?


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