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ファッション解剖偏愛記〜付け〜

ファッション偏愛が過ぎるあまり、ファッション球団を立ち上げている。
選手兼監督兼GMとして、毎日幸せを感じながら自分なりのスタイルを楽しんでいる。

タグを付ける

GMの仕事の一つが、タグ付けである。
タグ付けとは、値札を付けることではなく、人やモノを何らかの形で表現するために使われる名前やフレーズである。
もはや説明不要だと思うが、このnoteで皆さんが付けている “#” は文字通りタグ付けそのものである。

では、何のためにタグを付けるのか?
役割を明確にし、その役割を全うしてもらうことである。
例えば、白シャツであれば、#セットアップ、#春、#カフェといったタグ付けを行うことで、その役割に見合ったコーディネートを提案する。
ただ、白シャツであれば、同じタグになるとは限らない。
素材感、サイズ感、年季など異なるからだ。
よって、同じ白シャツというジャンルであっても、タグ視点では役割が異なる。

タグファースト

そもそも、服を購入してからタグ付けをしていない。
タグ付けした後、服を購入するのだ。
もちろん、球団創設期はタグ付けできるほど戦力が整っていなかった上に、タグ付けの概念さえ持ち合わせてなかった。
しかし、さまざまな失敗を重ねながら、自分なりのタグ付けの仕方を学び続けた。

タグ付けができるようになると、本当に自分が欲しいモノに出会える確率がグッと高まる。
本当に欲しいモノに出会えると、愛着が湧く。
愛着が湧くと、長く着用する。
そして、長く着用した後、「ありがとう」の一言を最後に投げかける。
このように、タグ付けによって、好循環が生まれやすい環境を作ることができる。
ちなみに、タグ付けによって、無駄な浪費を抑制できるといった副作用もある。

チーム編成

タグファーストは何も新しい手法ではなく、むしろ昭和から脈々と受け継がれた秘伝のタレである。
例えば、本当の野球のチーム編成で当てはめてみよう。

先発投手の駒が足りない。
右打ちの外野手がほしい。
若返りを図りたい。

これらのチームにとって足りない部分をドラフト、FA、トレードを活用しながら、戦力アップを図る。
獲得した後、右投げを左投げに変えることは間違ってもしない。

しかし、ファッション球団では、そのようなことが往々にして起こりうる。
購入したものもタグが重なり、泣く泣く他のタグにコンバート、あるいは着用されることなく廃棄される運命を辿ることも決して少なくない。
このような悪循環を避けるために、秘伝のタグは継ぎ足していく必要がある。

タグ付けと言えば、坂元裕二さんのタグ付けの仕方は本当に秀逸である。
現在放送されているドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』は毎回神回で、前回の餃子のくだりは見所満載だった。
東京03の角田さん、餃子に「ルルちゃん」って名前付けしてたな。。

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