ギターの掃除と洗顔料

ギターの弦を張り替える。
普段ライブで使っているものと違い
家で弾くギターはわりと雑に扱っている。

ライブの際は
毎度ギター全体を拭き、弦を張り替え、
若干の調整などをして使っている。
なんというか人前に出るものなのでね。
まあライブ前に髭を剃るようなものだ。

だが家のギターは
用途としては練習や作曲、そういった感じになってくる。
そうなってくるとやはり弦が切れた時のみ弦を変え、人前に出すものでもないし、たいして拭いたりもしなくなる。

たまにそういったことに若干の罪悪感を憶え、
綺麗にしようと思うことがある。
今がそうだ。

全ての弦を外しボディを軽く拭く。
意外と汚れが溜まるのがネックの指板だ。
指板というのはあれだ。
指で押さえるところだ。
みなさんから見えている、あそこだ。

汚れを軽く落とし、
オイルをたっぷりと塗り込み少し放置する。
指板はわりと木が剥き出し、もしくは薄ーく塗装してあるだけのことが多いので、
1番日々の乾燥やそういった気候の変化の影響を受けやすい。
案外繊細な部分なのだ。

そこにオイルを塗り時間を置く。
さながら顔面にパックをして肌に潤いを浸透させている、といった状態である。

そこまでわかんないけど、
大事なんですよね？そうゆうこと。

私は普段、
特に洗顔というものに全く執着がない。

とはいえ年齢的なことも考え
化粧水や保湿などはするのだ。

顔に関してはもう
家だと簡単な石鹸で、
ホテルなど出先だとボディソープで体を洗う延長で雑に洗っている。

シャンプーやコンディショナーなどは持ち込むくせに、である。

ギター同様、
これじゃいかんのよなー、と
わかってはいるが
なかなか腰が重くなる。
ようは面倒なのだ。

だがやはり他は持ち込むのに洗顔だけ適当
ということに違和感をおぼえていたので
先日、韓国に行った際に
ついに洗顔料というものを買ってみた。

当時、韓国のテレビCMで擦り込まれるほど何度もそのCMはやっていて、私の心をつんつんと突いてきていた。

私は合間を見てオリーブヤングへと足を運び、
その洗顔料を見つけお会計をする。
ずっと持っていた小さな罪悪感が
ふっと消えた瞬間だった。

だが私は帰国後、そのこともすっかりと忘れ
またいつもの"適当"な日常を過ごしていた。

ある時、家を掃除している際に
変なところにしまっていたその洗顔料を発見する。ああ、こんなとこにしまってたっけ。
意気揚々とわざわざダブルパックを買ったあの日の感情が呼び戻される。

風呂に入った際
ついにその洗顔料で顔を洗ってみた。
まあせっかく買ったものだし、
ということでいつも以上に念入りに顔を洗ったこともあったのだろうが、なんかさっぱりといい感じな気がする。

もう中年のおじさんの顔なんで
さして違いはわからないが、
汚れは落ちているように思う。

もういい歳なんだから
そういった自身のメンテナンスといいますか、
体の調子を整える
ようなことって大事なんですよね。
よくわかりました。

でも今日もきっと
お酒を飲んで適当に風呂入って寝るだけなんだろうな。
そんなことを思いながら、
今日はこの辺で。

ここまで書いている間、
ギターの指板の保湿をしていたので
そろそろ綺麗に拭いてから
弦を張り替え仕事しようと思います。

みなさまもどうか、
午後もがんばってくださいね。

それでは。

幽