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日本を嫌い過ぎるな。

「日本にいるのが嫌だから」という理由で海外へ出るのは個人の自由ですし、原動力が何であれ本人が頑張れるならそれはそれでいいと思うのです。

日本に出た途端にアイデンティティが変わるわけじゃない

ただ、海外に出た「途端」に強烈なアンチ日本になる人たちをたくさん見てきました。

そりゃ、日本にはダメなとこはたくさんありますし、私自身も日本にいたままでは妥協しなければならない部分があったので海外を目指したわけですが…

日本を出た「途端」に日本嫌いを加速させる人たちは「自分は日本にいる人たちとは違う」と考える傾向にあるのかなと。

本人の中で「日本を出た自分」と「日本」を区別して考えるようになるので、日本を嫌う作業が捗るわけですが、実は他人から見ると本人の国籍は日本だし、永住権もなく、いつ日本に帰らなきゃいけないかもわからない状態で、あくまで「海外に一時的に来てる日本人」なわけです。その事実を忘れないようにしましょう。

20歳になった途端に精神が大人にならないのと同じで、海外に来た途端に何者かになれるわけではないですよ。

初めのうちはいいところしか見えない

どんな場所でも、旅行で来るのと実際に住むのでは雲泥の差です。たいてい、旅行ではいい面しか見えないものです。

海外に来た初めのうちは何もかもが真新しいし、テンションが上がってるので日本での生活が霞んで見えてくるかもしれません。それにより日本嫌いを加速させる人も多いですが、そういった人たちでも、長年海外に住んでいるうちにいろいろと現地の嫌な面や不便なところが見えてきて日本へ帰国するというケースも多いです。

自分のルーツなんだから

自分のルーツをそこまで嫌いすぎない方がいいですよ。いずれ書類上でカナダ国籍を取得しても、日本で生まれ育って来た部分は変わらずあなたの一部なわけです。自分自身を嫌うような生き方をするとつらいと思います。

自己防衛のために嫌っている人たちも

日本を嫌いすぎている人たちの中には、実は海外でうまく行ってないんだけど、日本を出てきた自分の行動を正当化したいがために嫌いまくっている、なんてケースも多いですね。

必要以上に日本を嫌っている場合は何故そこまで嫌う必要があるのか自分自身に聞いてみるといいかも?

まとめ

私はカナダに長年住んでいますが、日本のことは別に嫌っていませんし、日本人であることにむしろ誇りを持っています。日本は世界に誇れる部分がたくさんある国ですし、「日本人」というラベルで得られる信用は大きいので日本人として生まれてラッキーだったなと常々思っています。

それでも私が海外に出た一番の理由は仕事なのですが、やっぱり日本における仕事環境は好きになれないですね。かといって頭ごなしに非難するわけではなく(海外よりも日本で働くのが向いている人たちもいるので)あくまで「私には合わない」という程度にとどめています。

日本のここがだめ!日本は終わってる!とかそういう規模の大きい否定の仕方ではなく、自分が好きか嫌いか、自分に合うか合わないかと言う基準で判定していったらいいんじゃないでしょうか。


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