見出し画像

バンクーバーは特別な場所だったのかもしれない

バンクーバーはカナダの西の玄関口と呼ばれ、太平洋側に面していることから、アジアからの渡航者が多い街である
留学先としても人気で、特に日本人にとっては日本の留学エージェントも多いし、日本人から選ばれやすい街と言えるだろう
最近はX(元Twitter)で現地在住者や留学生をフォローして、情報を集める人も少なくないと思う

そのXでたまに言われるのが「主語デカ」という現象で、自分が住んでいる地域で当たり前の光景を国全体の話のように語ってしまう現象のことを言う
バンクーバーは日本人の人口が多いだけにバンクーバー特有の話を「カナダでは、、、」と紹介することで「主語デカ」と指摘される場面を時々見かける

自分も以前はバンクーバーに住んでいたが、旅行として別の街にもいくつか行ったことがあることやバンクーバー以外にも友人がいることで、バンクーバーの常識がカナダの常識と思わないようにしようと頭の片隅にいつも思って来た
今、実際バンクーバーのあるBC州を離れて、他州の都会と呼ばれる街や私が住んでいる田舎町を経験してみて、最近思い始めているのが

実はバンクーバーが特別な場所だったのではないか

という発想である

私がバンクーバーが特別な場所だったのではないかと思った理由は以下の通りで、今回そのことを詳しく考察してみようと思う


日本製品・日本ブランドが気軽に買えて、しかも安い

これはトロントやカルガリーとかの大きな街にも共通することかなと思いますが、無印やユニクロ、ダイソーやセリア(Oomomo)などで日本製品が気軽に買えるのは大きな魅力だなと思います
その上、日本製品に特化したスーパーマーケットも複数あり、アジアンマーケットも複数あり、それなりに手軽な価格で購入できる
また、それらの店に車なしでアクセスできる公共交通機関があるというのも魅力です
生活用品関係では日本とあまり変わらない生活ができるのがバンクーバーかなと思います
特に食料品については「こんな物も買えるのか!!」と感動さえするぐらい
ちなみに私が住んでいるようなエリアではほぼ日本製品は購入できません
買えるのはアメリカ工場で作ったキッコーマンの醤油と乾燥海苔ぐらいですかね、、、
当地に住む日本人は自分のコミュニティ内で都会に出る人がいれば買い出しをお願いしたり、一時帰国時に大量買いしたり、納豆を自作したりして工夫して生活しています

日本人が違和感を感じない日本食レストランが複数ある

これもバンクーバーだけじゃなくて都市部であれば他の街でも言えるポイントだと思いますが、日本人が行って違和感を感じない日本食のお店が複数あるって地味にありがたいポイントです

田舎にいくとJapanese Restaurantと謳っていても、日本人が食べると「なんだかなぁ?」という感想になるレストランしかないという場合も
そういうお店って味噌汁もダシが効いてなかったり、お寿司も日本人からするとお寿司と言い難いものが出て来たり、「多分日本じゃない国から来た方が経営しているのかな?」と思わずにはいられず、更にそれなりの金額を出す羽目になったりします
もちろんバンクーバーにもそういうお店はあるけど、やっぱり口コミとかで日本人が美味しいと思える日本食のお店を探せるし、行くことができるという選択肢があるだけで非常にありがたいことで、都会を離れると「そういう選択肢が少ない」、もしくは「選択肢がない」ということもあります

日本語で受けられるサービスが多い

例えば、バンクーバーでは日本語の医療通訳を付けることができるサービスがあったり、公的機関に電話して「Japanese  please」と言うと日本語通訳を呼んでくれるサービスがあったりします
また、バンクーバー市内に留学エージェントのオフィスも多数存在し、そのエージェントを利用して学校を申し込んだ人は対面かつ日本語でサポートを受けることができたりします
何か困るとまずはエージェントへ相談という人も少なくないでしょう
更に日本領事館等のオフィスも構えていたりするので、とにかく便利
私の住んでいる場所だとまず日本領事館に行こうと思ったら、仕事の休みを2日取らないといけない状態です
バンクーバーに一番最初に住んでしまうとそういうサービス自体が当たり前のように受け取ってしまうのですが、バンクーバーを出てみて初めて恵まれた環境だなと気付けたりします

日本行きのフライトに選択肢が多く、安価

カナダ=日本のフライトで直行便を選択したい場合、トロントの人はエアカナダ一択、カルガリーの人はWestjet一択になるにも関わらず、バンクーバーの人はエアカナダ、JAL、ANA、ZIPエアの4択から選ぶことができます
競争が多い分、値段も安価の場合があるし、ZIPエアのようにLCCが参入したことで、フルサービスキャリアの他3社もZIPエアを意識した値段設定になるので、消費者としては選択肢が広がる場合が多くなります
また、乗り継ぎ便がないと日本に帰れない人は乗り継ぎ便の分だけ値段が上がり、乗り継ぎに対するリスクも上がる
日本行きの飛行機に乗りたい場合、バンクーバーはカナダの中で他の街在住の人からすれば羨望の眼差しで見られる存在です
バンクーバー在住の人が他州に移動した場合、移動後初めての一時帰国便を予約するとき、いかにバンクーバーが素晴らしい場所だったかに気づくでしょう
そう、私にように、、、


私の今のバンクーバーの印象は「カナダと日本の良いところ取りをした生活ができる街」という印象が強いです
バンクーバーを基本に考えて、他州や田舎に移ると同じカナダ内なのに軽いカルチャーショックを受ける人もいるかもしれません
私はバンクーバーも好きだし、それ以外の場所も慣れれば意外とイケるぞと思っていますが、実はバンクーバーの常識はカナダ全体の常識ではないことは頭の片隅にいれておいてもよいかもしれません

よろしければサポートをよろしくお願いいたします。 いただきましたサポートはクリエイターとしての活動費に活用させていただきます。