【映画レビュー】ゴジラを観てゴジ泣きしたって話【ゴジラ −1.0】
どうも、最近映画をみなさん見てますか?
今回は最近話題の映画「ゴジラ −1.0」を見てゴジ泣きしたって話を綴ろうと思います。
なおネタバレを一部含みますので、その点はご注意ください。
ゴジラ −1.0とは
監督は山崎貴監督です。日本屈指のVFXクリエイターのようですね。代表作は三丁目の夕日シリーズ、映画ドラえもん(3DCGのやつ)、永遠の0、とCG作品で評価の高い人です。
私の中の山﨑監督作品といえば、監督初作品の「ジュブナイル」と2作目の「リターナー」がとても印象的です。
特に「ジュブナイル」は、主人公の少年たちと同世代でしたのでとても共感しながら録画したビデオを繰り返し見返していました。多分50回ぐらい見直していたと思う。
今作の「ゴジラ」について
正直、観るまでとても「不安」でした。
時代とともに一度はシリーズに幕を下ろしたゴジラシリーズですが、2016年、「シン・ゴジラ」で再びヒット。というか歴代ゴジラシリーズ史上最高興行収入だったそうで。
監督は庵野秀明さんで、今までのゴジラとは異なる神々しさを纏った巨神として復活を遂げました。エヴァンゲリオンで有名な監督さんですから、庵野監督独特のわかりにくさが、考察が飛び交い、見たファンを楽しませてくれましたね。
歴代興行収入1位の「シン・ゴジラ」に続くゴジラ映画は、自然と期待が高まってしまうもので、その期待を超えてくれるかどうかが私にとって不安でした。
ゴジラという映画が好きだからもあるし、監督の作品が好きだからでもありますね。
また、山崎貴監督の過去作は、ヒューマンドラマで評価を得た作品が特徴ですよね。
三丁目の夕日なんかが特に有名ですね。
そんな監督の作るゴジラが、果たしてどんな作品に仕上がっているのか・・・。(余計なお世話ですが・・・)
ゴジラはハム太郎だった(?)
私が最初に見たゴジラ映画は、父親連れて行ってもらった「ゴジラVSメカゴジラ」だったと思います。
当時はゴジラ映画と同時上映で「ハム太郎」を放映していました。
知ってます?今じゃ想像できないでしょう?笑
ハム太郎が冒頭30分、残りの90分くらいがゴジラだなんて。
ゴジラを観たい親と、ハム太郎を観たい子ども。ほのぼのしたアニメの後に、怪獣映画だなんて観させられた子どもにはトラウマだったでしょう笑
なんの関係性もない作品同士が一緒に放映されるということは、当時はゴジラ作品だけでは観客を呼ぶのに苦戦していたのでしょうか。
私の記憶だと、ハム太郎を見終えた直後に爆音で始まるゴジラに怯え泣き叫ぶ子どもを抱えて席を立つ親の姿を覚えています(笑)
今作のあらすじ
時代は太平洋戦争末期、敗戦し何もかもが失われた0の状態の日本に、突如ゴジラが出没。無から負になる日本で、ゴジラに立ち向かう民間の人々を描いている作品とのこと。
観てみた感想
自然とシン・ゴジラとの比較になってしまいますが、時代背景が「現代→戦後」と対照的な印象でした。
シンゴジラでは、現代にゴジラが現れたらどうなるか、をとても緻密でリアル風に描いているなぁと感動しました。
今作ゴジラについても、神々しさを感じさせる恐怖がありましたが、それよりも「怒り」を感じるようなゴジラでした。過去作と違って、確実に人を狙って攻撃していましたね。冒頭から人を噛んじゃうし。
熱線の破壊力が過去1番
今作ゴジラさん、熱線の破壊力が過去1番に強力なんじゃないでしょうか。
発した熱線の先に、巨大なキノコ雲が出来上がり、その後に黒い雨。ゴジラ作品のテーマが「反核」であることを改めて認識させられた気がします。
観客に絶望を与え続ける今作
観客へ絶望を与える象徴として強いインパクトを与えた今作は、期待以上でした。
主人公が終始心抉られるような絶望に遭います。
また、ゴジラのデザインが今回も怖かったですね!動物的な荒々しさも感じられ、そこはシン・ゴジラの「無機質的な怖さ」とはまた対照的に感じました。
今作のゴジラは「怒り」という感情を感じられました。そこが生き物らしさを感じさせつつ、恐怖も感じました。
今作は、ゴジ泣したという感想をSNSやネット上で散見します。監督の過去作「stand by me ドラえもん」の「ドラ泣き」に因んだ感じですね。
私も劇場で、ゴジラと戦闘中に流れたテーマソングで「あぁ・・・ゴジラだ・・・!」となぜか目が潤んでしまいました。
今作は絶望シーンが多い中、生きることで絶望に抗う主人公と、ヒロインの姿が描かれています。仮初の家族である二人が、必死に生き延びようとする姿や支え合うシーンに、少しばかり自分の妻や息子を重ねて見てしまい、なんだか感動しました。
ハッピーエンドで迎えつつも・・・意味深なラスト
冒頭でお話ししました通り、今作の監督の特徴は「ヒューマンドラマでヒット」した過去をもつ方です。結構ハッピーエンドで丸く収まる感じのお話が多いかな?と私自身感じてます。別にそれが悪いわけではないですが、熱のある映画ファンにとっては、物足りなさがあるのかもしれませんね。それで意見が分かれる監督なのかもしれません。私は別に好きですが。
今作ゴジラも、映画ラストで、絶望的な状況から生存していたヒロインと病院の一室で再会する主人公のシーンが映されます。
「あー、やっぱハッピーエンドなんだねー笑」
と思いながら半ばこんなものかと予想通りのエンディングを迎えることが少し残念な気持ちでいました。
ですが、次のシーン。
主人公とヒロインが病院で抱き合い感動的なエンディングを迎える最中、不自然にもカメラはヒロインの首筋に動く黒いアザに向かいます。
次のシーンに変わり、海の底に沈むゴジラの肉片の一つが、ドクンっと鼓動を打ち、幕が降りる。
最後のわずか数十秒のシーンで、「!!!」の連続でした。
ヒロインの首筋に映る黒いアザは「ゴジラ細胞」?
あれは「ゴジラ細胞」ではないか?と考察が行き交っていますね。
ゴジラ細胞は、どうやらゴジラの体内にある、再生能力や寄生する能力があるヤバいやつらしく、過去作にも幾度ど出てきているそうです。
きっと、銀座の爆風で吹き飛んだヒロインが、不自然なくらい一命を取り留めていたのは、「ゴジラ細胞」に接触してしまったからでしょう。
このラストシーンが意味するものとは?
ゴジラが熱線で発した後の黒い雨に打たれた主人公→おそらく被爆
ゴジラ細胞に侵食されているヒロイン→そう長くは持たないのでは
このことから、ハッピーエンドで迎えたように見せて、二人の命はそう長くは続かないことを示唆させるシーンには「絶望」を強く感じさせられました。
最後の最後まで、見ている観客を絶望させてくるとは・・・らしくないですよ、山崎貴監督!!(褒め言葉)
終わりに
映画のレビューを書くつもりは当初ありませんでした。
鑑賞後に、あまりに面白かったためどうしても自分の感想を言葉にしたくなり、noteで記事にしてみました。
元々映画を見るのは好きですので、このnoteで気に入った映画の感想を書き綴っていこうかと思います。
ゴジラシリーズ復活となるかはわかりませんが、今後も私たちを楽しませてくれるゴジラ作品が出てくれることを祈り、この記事は終わりにします。
ありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?