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“あんぱん”から考えたこと

4月4日は「あんぱんの日」。

あんぱんを食べた方、いらっしゃるでしょうか?

私は、大人になってからあんこの美味しさに目覚め、大好きになりました。
(おはぎについて書いた記事もありますので、よかったらどうぞ。)


子どもの時には好きではなかった豆類を食べられるようになり、苦手だったお赤飯も好きになりました。
今ではコンビニでおにぎりを買うときに選んだりもします。


ちなみにあんこといえば、つぶあん派・こしあん派論争。
皆さんはどちらでしょうか?

私は、子どものときは断然こしあん派でしたが、今はどちらかといえばつぶあん派です。
なめらかな口溶けのこしあんも捨てがたいですが、粒の食感が残っているつぶあんの方が“小豆を食べている”という感じがして、好きです。

あんこが挟まったワッフルやパフェなどを好んで食べるようになりましたが、そういえば「あんぱん」はほとんど食べたことがないことに気付きました。

パンとあんこ。
この組み合わせだって美味しいはずです。
菓子パンはいつもクリーム系を選んでしまいますが、あんぱんの美味しさも分かりたい!
今度パン屋さんに行ったら、あんぱんに注目してみたいと思います。


あんぱん、というとお馴染みのキャラクターが頭に浮かびます。

子どもたちのヒーロー、「アンパンマン」で
す。

アンパンマンといえば、『アンパンマンのマーチ』という、誰もが耳にしたことのある有名な曲がありますが、実は大人になってからその歌詞の深さに気付きました。


そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

『アンパンマンのマーチ』歌詞



“胸の傷”

抱えるようになったから、分かります。
傷は、たとえ小さくなっても、なかなか消えません。
ふとした時に痛むこともあります。

それでも生きていく。傷とともに。

ひたむきに「生」に向かって明るく歌うこの曲を聴くと、心にじんわりと光の輪が広がっていきます。 

とくに刺さったのが2番の歌詞です。

なにが君の しあわせ
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのは いやだ!

『アンパンマンのマーチ』歌詞


自信も、やる気も、勇気も、何もかもが持てなくなったあの頃、
私は自分の好きなことを見失ってしまいました。

それまで好きだったものが、色を失い、興味を持てなくなったのです。

休む期間をつくり、自分の好きなこと、やりたいことは何だろうと、見つめ直しました。

文章を書くことが好き、食べることが好き、植物が好き、空が好き......

どんな些細なことでも、思いついたものをひたすら紙に書き出しました。

好きなことをすることだけに一日を集中させ、心に余裕が生まれてきました。

美味しい、と感じること。
美しい、と感じること。
楽しい、と感じること。

生きたい、と感じること。


そうして自分を取り戻してから、ある日、
『アンパンマンのマーチ』を耳にする機会がありました。

歌詞が心に染みて、泣きそうになりました。

“胸の傷”は、今でも時々痛みます。
少なくなりましたが、夢に出てくることもあります。

でも、今こうして少しずつ冷静に振り返ることができるようになって、良かったです。

時は はやく すぎる
光る 星は きえる
だから 君は いくんだ
ほほえんで

そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ どんな敵が 相手でも

『アンパンマンのマーチ』歌詞



生きるよろこびを胸に、
笑顔で今日をはじめましょう。

おはようございます。
皆さんにとって、良い一日になりますように。



2023.04.05 朝


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